研究課題/領域番号 |
09680805
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 (1999) (財)東京都神経科学総合研究所 (1997-1998) |
研究代表者 |
南部 篤 (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (80180553)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 大脳基底核 / 視床下核 / 淡蒼球 / 一次運動野 / 運動抑制 / サル / 電気生理学 / パーキンソン病 / 運動制御 / 直接路 / 電気刺激 / ムシモル |
研究概要 |
大脳基底核の神経回路は、大脳皮質-線条体-淡蒼球内節/黒質網様部を順に結ぶ直接路と、大脳皮質-線条体-淡蒼球外節-視床下核-淡蒼球内節/黒質網様部よりなる間接路によって構成されている。しかし、大脳皮質から視床下核にも直接、投射があり、大脳皮質-視床下核-淡蒼球内節/黒質網様部という経路も成り立つと考えられるが、これまで重要視されてこなかった。本研究は、この経路について調べようとするものである。 サルの大脳皮質一次運動野を電気刺激し、視床下核と淡蒼球のニューロン活動を同時記録すると、視床下核ニューロンは、早い興奮、遅い興奮、抑制という反応を示し、一方、淡蒼球外節、内節のニューロンは、早い興奮、抑制、遅い興奮の3相性のパターンで応答した。視床下核で見られる早い興奮は、淡蒼球の早い興奮に先行していた。次に視床下核に、ムシモルを微量注入しブロックすると、3相性のパターンのうち、早い興奮と遅い興奮が消失した。同時に、淡蒼球ニューロンの自発活動が減少し、発射パターンも休止期間が長くなり、発射活動がグループ化するなどの変化を示した。NMDA受容体ブロッカーを視床下核に微量注入すると、早い興奮が減弱したが、非NMDA受容体プロッカーの注入ではこのような変化は見られなかった。以上の実験結果は、大脳皮質-視床下核路が、大脳皮質から淡蒼球に早い興奮性の作用をもたらすこと、視床下核が、淡蒼球ニューロンの発射頻度や発射パターンに重大な影響を与えていることを示す。
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