研究課題/領域番号 |
09680814
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
瀬山 一正 広島大学, 医学部, 教授 (70034006)
|
研究分担者 |
木下 英司 広島大学, 医学部, 助手 (80304418)
焼広 益秀 広島大学, 医学部, 講師 (90166489)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | グラヤノトキシン / ナトリウムチャネル / アイソフォーム / 活性化ゲート / 不活性化ゲート / テトロドトキシン感受性ナトリウムチャネル / 不感受性 / 心筋ナトリウムチャネル / ナトリウムチャンネル / テトロドトキシン感受性ナトリウムチャンネル / 心筋ナトリウムチャンネル / フグ毒 / 構造機能相関 / 心室筋 / 後根神経節 / 神経細胞 |
研究概要 |
グラヤノトキシン(GTX)はNa^+チャンネルの活性化過程の膜電位依存性を50mV過分極方向へ移動させる薬理学的特性を持っている。蛙の心室筋細胞を用いてGTXのNa^+チャネルへの作用がNa^+チャネルに対して特異的なものかどうかを同じ内向き電流を発生させるL型Ca^<2+>チャネルにおいて調べた。その結果Na^+チャネルに特異的修飾を起こす頻回刺激を与えた場合でもL型Ca^<2+>チャネルには一部の例で電流の減少が見られたが基本的には影響はなかった。従ってGTXのNaチャネルに対する特異性は高いことが明らかになった。 GTXのNa^+チャネルの修飾機序を、イカ巨大神経で調べた。GTXの属するクラス2生物毒はNa^+チャネルの修飾する際にチャネルが開放状態であることが必要といわれている。GTXについてこの条件を検討したところ持続的脱分極によるチャネル不活性化状態でも進行することが解った。このことは従来の見解と対立する。しかしながらプロネース作用下では一層容易にNaチャネルの修飾が進行することから、やはりチャネル解放時にGTXは作用するというべきである。恐らく予想外の結果が出たのはイカ巨大神経Na^+チャネルの不活性化が不完全にしか起こらない特性に依存しているのであろう。GTXによるチャネルの修飾の進行は二つの時定数をもっていることが解った。GTXのNa^+チャネルからの解離は膜電位とGTX濃度とは独立に発生し大約の時定数は30s〜35sの間であった。これらの事実を基にして新たなGTXによるNaチャネル修飾モデルの構築を行った。
|