研究課題/領域番号 |
09680826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
深水 昭吉 (1998) 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (60199172)
杉山 文博 (1997) 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (90226481)
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研究分担者 |
堀口 尚 茨城県立医療大学, 助手 (30238795)
八神 健一 (矢神 健一) 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40166476)
深水 昭吉 筑波大学, 応用生物化学, 助教授 (60199172)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | アンギオテンシノーゲン / ノックアウトマウス / レニン・アンギオテンシン系 / 水腎症 / 脳血液関門 / アンギオテンシンII / 高血圧 / トランスジェニックマウス / 1型受容対 / 2型受容対 / アポトーシス / アンギオテンシノーゲン遺伝子欠損マウス / 腎 / 実験動物 |
研究概要 |
レニン・アンギオテンシン系はレニン、アンギオテンシノーゲン、アンギオテンシン変換酵素およびアンギオテンシン受容体遺伝子から構成され、アンギオテンシンノーゲン(Agt)遺伝子は本系唯一の気質であり、その遺伝子の成体における機能を解明するため、遺伝子操作によりアンギオテンシノーゲン遺伝子欠損(AgtKO;ただし雑種な遺伝的背景を有する)マウスを既に作成した。本研究は均一な遺伝的背景を有するC57BL/6J-AgtKOマウスの開発しAgt遺伝子の機能をより正確に検討すると共に、そのC57BL/6J-AgtKOマウスの基本的特徴を明確に示し実験動物化することを目的とし、以下のことを明らかにした。 1)幼若マウスを用いる体外受精方法を介する戻し交配により、短期間にC57BL/6J-AgtKOマウスを開発した。 2)C57BL/6J-AgtKOは出生時正常にも関わらず、離乳前に殆どの個体が死亡した。 3)幼若時におけるC57BL/6J-AgtKOマウスの死亡率は生後7日間の生理食塩水摂取により改善された。 4)C57BL/6J-AgtKOマウスは生後14日までに水腎症を発症した。 5)腎臓乳頭部における組織の萎縮は細胞死が関わる可能性が示唆された。 6)C57BL/6J-AgtKOマウスにおける水腎症はAgt遺伝子導入により改善した。 7)C57BL/6J-AgtKOマウスを用いた脳損傷の実験より、Agt遺伝子が脳血液関門の機能的維持において極めて重要な働きを演じていることが明らかとなった。
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