研究課題/領域番号 |
09680830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
津村 秀樹 三重大学, 医学部, 助手 (20180052)
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研究分担者 |
河野 光雄 三重大学, 医学部, 講師 (00234097)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 破骨細胞 / FRP / モノクローナル抗体 / 骨粗鬆症 / 細胞融合 |
研究概要 |
近年、高齢化社会迎えて骨粗髭症に対する関心が高まっている。骨代謝においては骨芽細胞と破骨細胞とが重要な役割をしている。破骨細胞の起源は血液中のMacrophage-monocyte系の細胞と言われているが、その詳細はまだ明かではない。我々は抗FRP-1/CD98抗体を血液単球に作用させることにより破骨細胞を誘導出来ることを示した。CD98分子の基礎的機能解明のため、マウスCD98H鎖のモノクローナル抗体をF344ラットを用い作製し、この生物学的活性、特に破骨細胞形成活性を検討した。その結果、この抗体はニューカッスルウイルスの細胞融合を促進し、マクロファージの増殖を促進し、破骨細胞形成活性が認められた。また、抗体解析より、マウス系統間でアロアンチジェン性が認められたため、RT-PCRによりCD98の塩基配列を決定した。マウスCD98H鎖のアミノ酸配列には系統差が認め、2つのグループに分類できた。この抗体を正常マウスに静脈内投与し、破骨細胞形成不全モデル動物の作製を行ったが、抗CD98抗体は脳、精巣、腎臓など標的器官が多いため、破骨細胞形成不全はほとんど認められなかった。さらに、生体内でCD98分子をノックアウトすることで骨代謝、特に破骨細胞の機能解明に役立つと思われ、ノックアウトマウスを作製中である。現在、CD98H鎖遺伝子は生殖系列にノックアウト遺伝子が伝播されたかどうか、キメラマウスの検定を実施中である。今後、これらの研究をさらに発展させたい。
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