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モルモット血管痛モデルを用いた新しい苦痛および不快感尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09680834
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験動物学
研究機関東北薬科大学

研究代表者

安藤 隆一郎  東北薬科大学, 薬学部, 講師 (30158737)

研究分担者 渡辺 千寿子  東北薬科大学, 薬学部, 助手 (90296020)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード啼声反応 / 血管痛モデル / タキキニン / 興奮性アミノ酸 / 心電図 / 1 / fゆらぎ / 苦痛 / 不快感 / モルモット / 心拍数 / スペクトル分布 / ゆらぎ / ニューロキニン
研究概要

モルモット血管痛モデルの確立のため、特に痛みに伴う情動変化の定量化を中心に検討したところ、1)種々の発痛物質誘発啼声反応の音声積分値(VC)が用量依存的な値の変化を示した。2)発痛物質誘発啼声反応のVC値がモルヒネ局所投与および局所麻酔により著明に減少した。3)痛みの神経内伝達物質作動薬(substance P;SP,neurokinin A:NKA,NMDA)およびそれらの受容体拮抗薬(SP-NK1受容体,NKA-NK2受容体,NMDA受容体)を脊髄クモ膜下腔内へ投与したところ、NKAのみカプサイシン(CAP)誘発啼声反応のVC値を増大させ、その拮抗薬およびNMDA受容体拮抗薬はVC値を著明に減少させた。以上の結果から、本モデルは血管痛動物モデルとして有用であることが示された。一方、不快感尺度としてCAP血管痛モデルにおける情動系を介した自律神経系に与える影響を観察する目的CAP投与前後での心拍間隔を比較した。観察項目としては、心電図R-R間隔の変動に着目して時系列のスペクトル分析を行った。1)痛み刺激を与える前後のR-R間隔の1Hz以下の低周波領域におけるパワースペクトル密度は、痛み刺激を与える前で比較的低周波、高周波領域ともバランスがとれた分布を示したが、刺激後では、特に低周波領域においてパワーの増大が認められた。この傾向は刺激直後に強く発現した。R-R間隔の経時的変化においても刺激直後に心拍数の低下、いわゆる徐脈化が現れ、以後、暫時回復する事が観察された。2)痛み刺激前後のパワースペクル密度と低周波領域での周波数との関連を検討したところ、刺激前後において傾きが周波数に逆比例する1/f^b特性が認められた。しかしながら、bの値(傾き)は両者で著明に異なっており、刺激前の値が約1.7、刺激後が約2.8と刺激後の方が傾斜、すなわち自己相関が強くなる事が観察された。以上の結果は心拍間隔に自律神経系が強く関与することを示しており、痛み刺激により惹起される情動的変化を捉える一つの指標としての有用性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 安藤隆一郎,渡辺千寿子: "モルモット啼声反応による疼痛関連評価法" 日本薬理学雑誌. 112. 363-370 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ryuichiro, Ando Chizuko, Watanabe: "Vocalization response used for evaluation of pain-related behavior in guinea pigs." Folia Pharmacol.Jpn.112. 363-370 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 安藤隆一郎,渡辺千寿子: "モルモット啼声反応による疼痛関連行動評価法" 日本薬理学雑誌. 112. 363-370 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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