• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

前提理論の哲学的基礎

研究課題

研究課題/領域番号 09710001
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関北海道大学

研究代表者

中川 大  北海道大学, 文学部, 助手 (40237227)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード前提 / 指示理論 / グライス派言語学 / 推意 / 同定
研究概要

本年度は、第一の作業として、グライスの言語哲学的業績を、エヴァンズの指示理論を参照軸としながら整理・検討した。その際、グライスの構想と現代の関連性理論やグライス派言語理論との差異に留意しつつ、エヴアンズの仕事をフレーゲ、ストローソンの指示理論やラッセルの記述理論等に発する、現代言語哲学の学説史の中に位置づけようと試みた。とりわけ、ストローソンによるラッセル批判とエヴァンズによるストローソン批判とを対質させ、前提理論のもつ哲学的含意とその限界を明らかにすることに努めた。また、第二の作業として、前提投射の現象をめぐる形式意味論的な取扱いを念頭におきつつ、前提説に関わる形式意味論や関連性理論の問題設定を哲学的意味論の問題設定と照合した。その際、現代の語用論の視野において、動的意味論における前提現象の把握の特色と課題を解明しようとした。最後に、エヴァンズの指示理論に現われる「情報」概念が、言語学や意味論の概念装置としての「情報」概念と、どう重なりどうずれるのかという問題について吟味した。その際、ドレツキの認識論における情報の実在論という問題設定をも援用した。また、ドレツキ、エヴァンズに先駆けて、情報の実在論という概念枠組みを提供した、ギブソンの知覚論についてもエヴァンズの指示理論やドレツキの認識論と対比しつつ考慮した。なお、現代言語哲学の最新の研究動向を取り入れ、本研究に役立てるため、各地での学会・研究会等に積極的に出席した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中川 大: "前提と同定-ストローソン指示理論の再検討" 哲学(北海道大学哲学会編). 33. 57-75 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi