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前漢における儒教の国教化と『論語』の伝承・解釈に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710007
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 中国哲学
研究機関北海道大学

研究代表者

〓 和順 (ゆはず 和順)  北海道大学, 文学部, 助教授 (80210590)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード漢代思想 / 儒教の国教化 / 『論語』 / 『論語解釈』 / 『論語』の解釈
研究概要

本研究の目的は、儒教の代表的文献である『論語』中の字句が、漢代の思想的文献において、どのような場面で引用され、どのような意味に解釈されていたかについて、個々の事例を具体的に検討し、ひいては漢代学術思想の特質を解明する点にある。
昨年度は、その研究の基礎作業として、まず漢籍資料の文献調査を行い、その中から重要な文献資料を蒐集するとともに、それをワープロ入力し、データ・ベース化を図った。その上で、『論語』各章について、漢代の特徴的な解釈が見られるかどうかを検討したところ、春秋公羊学の思想と密接な関係があることに気づき、平成9年12月開催の北海道中国哲学会十二月例会において「漢代の『論語』と春秋学」と題する口頭発表を行った。
本年度は、昨年度の成果を下敷きにし、さらに研究を継続したところ、『論語』の中でも、特に予罕篇「鳳鳥不至」章の解釈には、漢代の『論語』解釈の特徴が顕著に認められることが明らかになった。具体的にいえば、現在、一般に行われている「鳳鳥不至」章の解釈は、漢代に行われていた解釈とは異なり、漢代以降、同章の解釈を伝写する過程において、文字の脱落が生じ、そのことによって誤って伝承されたものが現代の解釈であることを実証した。その成果は、平成10年12月発行の学術雑誌『中国哲学』第27号掲載の「『論語』鳳鳥不至章の伝承と解釈」と題する研究論文として発表した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 〓 和順: "『論語』鳳鳥不至章の伝承と解釈" 『中国哲学』(北海道中国哲学会 発行). 第27号. 49-63 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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