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スポータ論発展過程の解明と関連資料集成の試み

研究課題

研究課題/領域番号 09710010
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 印度哲学(含仏教学)
研究機関広島大学

研究代表者

本田 義央  広島大学, 文学部, 助手 (80253037)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードスポータ / バルトリハリ / Vakyapadiya / インド文法学
研究概要

本研究は,インド言語哲学における意味表示理論の中での重要な一説の一つであるスポータ論の発展過程を,各種の文献中のスポータ論関連部分を抽出し,比較検討することにより,解明することを目指すものであった.関連資料の集成については,それらの資料を電子テキスト化することにより,相互の対照を容易にすることとした.本研究によって,そのスポータ論関連部分が電子テキスト化された文献は,次のものである.Vakyapadiya,Mahabhasyadipika,Mahabhasya,Sphotavada,Sphotanirnaya,Slokavarttika,Sphotasiddhi,Tattvabindu,Vyomavati,Nyayakandali,Nyayamanjari,Yogabhasya,Tattvavaisaradi,Brahmasutrasankarabhasya,Prameyakamaramarttanda,Manameyodaya,Nitiattvavirbhava.これらの電子テキストを利用して,スポータ論に関する基本的な議論の枠組みを検討した.それから得られた結論は,次の通りである.スポータ論あるいは「スポータ」という語は,パタンジャリの『マハーバーシャ』に既に見いだされるが,それ以降のスポータ理論発展過程のおいては,スポータ論の枠組みが整備された時期,あるいは,大きく転換された時期がある.すなわち,後代の文献においては,スポータを論じる際の学派を問わない共通の枠組みがあるのであるが,それらは,バルトリハリの著作には少なくとも直接的には議論の対象とはされていないものである.そして,その共通の枠組みは,今回の研究で扱った資料の範囲内では,クマーリラの『シュローカヴァールッティカ』に最初に見いだされるものである.したがって,クマーリラによって,あるいは,バルトリハリとクマーリラの間で,スポータ論の基本的な枠組み,用語法が整理された,ということができると思われる.今後の課題としては,後代の文献に見られるスポータ論の基本的な枠組みが,バルトリハリにも跡付けることができるか,という点に関して,さらなる考察が必要である.また,クマーリラ以降の資料に関して,より詳細な議論の整理が必要であると思われる.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 本田義央: "Vakyapodiya研究(3)" 広島大学文学部紀要. 57. 72-92 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshichika Honda: "Bhartrhari on Sentence (vakya) and It's Meaning as Pratibha" 印度学仏数学研究. 46・2. 17-22 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 本田 義央: "Vakyapadiya II 研究(3)" 広島大学文学部紀要. 57. 77-92 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshichika Honda: "Bhartrhari on Sentence(vakya)and It's Meaning(vakyartha)as Pratibha" 印度学仏教学研究. 46・1(近刊). (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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