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近代的身体概念と健康概念にある啓豪的イデオロギーと道徳負荷性について

研究課題

研究課題/領域番号 09710018
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 倫理学
研究機関北海道教育大学

研究代表者

北澤 一利  北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 助教授 (00204884)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード養生思想 / 身体の可塑性 / 健康イデオロギー / 身体 / 近代 / イデオロギー
研究概要

本研究では、江戸時代の養生法と現代の健康法を比較し、それぞれの身体観の違いと道徳規範を明らかにした。
養生法と健康法の違いは身体観念にある。外部の自然現象に相関して疾病が生起する身の観念は、江戸時代の漢方思想を背景としたものであり、養生思想の形而上学的自然哲学を反映している。一方、立体的、組織的な内部構造を持つ身体観念は、近代西洋医学の機械論的自然観を反映する。これらの事実は、歴史に依存して形を変える身体の歴史的可塑性を意味している。
江戸時代の養生思想は、朱子学的天人合一思想を背景としたリゴリズムであったが、現代の健康概念は、怠惰や自暴自棄を戒める規律訓練を重視する。前者はおもに支配階級を対象としていたのに対し、後者は下層市民を積極的に対象として取り込もうとする。したがって、健康思想が養生思想に比べて進歩的・文明的であると考えるべきではなく、いずれも時代の社会規範を象徴している概念であると考えるべきである。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazutoshi KITAZAWA: "A Genealogy of the Concept of Health in Japan." Sociology of Health and Illness. 30. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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