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日本の近世における老荘思想の受容と展開に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710022
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 倫理学
研究機関帯広大谷短期大学

研究代表者

大野 出  帯広大谷短期大学, 日本語日本文学科, 講師 (60247418)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード徳倉昌堅 / 林羅山 / 道春点 / 老荘思想 / 老子 / 老子口義 / 老子口義加点本 / 書籍目録 / 老子註釈書 / 老子経抄
研究概要

1. 平成9年度実績報告書において:『老子口義』の加点本が4系統に類別し得るに至ったことを報告したが、平成10年度においては、平成9年度に得た調査結果を更に確実なものにするため、この4系統の『老子口義』加点本には含む得ない可能性のある『老子口義』加点本について、所在地に赴き各資料を調査した結果、いずれの場合も目録の記載の誤り等によるものであり、『老子口義』加点本は4系統に類別できるということの確証を得ることができた。
2. 日本の近世の出版された書籍目録は、大別して4種類の『老子口義』加点本を掲載しているが、これら4種の『老子口義』加点本が、現存する何れの『老子口義』加点本に対応しているかということについて、これまで全く明らかにされていなかったが、平成10年度の調査の結果書籍目録に掲載されている4種の『老子口義』加点本と、本報告1.の中でふれた4系統の『老子口義』加点本との対応関係を確定することができた。
3. 平成10年度における種々の書誌学的調査の結果、明暦3年に林羅山の作として出版されていた『老子口義』加点本は、実は、京都の徳倉昌堅という人物の作であったことを明らかにした。
4. 徳倉昌堅という漢学者は、これまで全く知られていない人物であったが、徳倉昌堅について記載されている可能性があると思われる多くの資料について、その所在地に赴き各資料を調査した結果、徳倉昌堅が松永尺五の門人であったことが判明した。
5. 徳倉昌堅の人物像を明らかにすべく、その周辺についても調査を行なった結果、徳倉昌堅と同時代に、同じく京都に、徳倉文十郎、徳倉十右衛門、徳倉宇右衛門という3人の人物が、京都において銀座にかかわる仕事をしていたことが明らかになった。
6. 徳倉昌堅の子孫と思われる人物が現在も京都に在住していることが、現地における調査によって明らかになった。
(以上の特に1.〜4.について、平成10年度日本近世文学会春季大会において口頭発表を行なった。また、日本近世文学会刊『近世文芸』第69号に論文として発表した。)

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大野出: "道春点『老子口義』と徳倉昌堅" 近世文芸(日本近世文学会刊). 69号. 1-10 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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