研究課題/領域番号 |
09710030
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学(含芸術諸学)
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研究機関 | (財)国際科学振興財団 |
研究代表者 |
八木 玲子 国際科学振興財団, 研究開発部, 研究員 (80281591)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | アンティーク楽器 / 古楽器 / アンティーク・オルゴール / 高周波 / 脳波 / アンティーク・ガムラン / 超広帯域録音 / 超高精度画像 / FFT / MEM / ハイビジョン |
研究概要 |
本年度は、アンティーク音楽の特有の視聴覚情報が、人間にどのような効果を及ぼすのかしらべるため、生理学的評価実験を行い基礎的検討をこころみた。音素材の候補として、本研究者がこれまでに収集してきたリュート、チェンバロ、アンティーク・ガムランなどの古楽器、およびアンティーク・オルゴールを対照に検討を行った。このうち、三協精機(株)により本年度試作されたアンティーク・オルゴールは、高速フーリエ変換法、および最大エントロピー法により分析したところ、人間の可聴域上限(20kHz)を上回る高周波成分がきわめて豊富にふくまれ、広帯域のスペクトル成分のゆらぎを豊富に有していることがわかった。 そこで、このオルゴールを実験素材とし、被験者にきかせた場合の脳波の変化を記録し、分析をおこなった。その結果、アンティーク・オルゴールの音構造の特徴と、生理的影響について、注目すべき結果がえられた。 また、アンティーク楽器の材質、構造、発音原理等における時代的変遷と、その音響特性およびそれが人間におよぼす効果という観点からの傾向をもつか検討するための基礎的知見を得ることができた。
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