研究課題/領域番号 |
09710032
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中川原 育子 (中河原 育子) 名古屋大学, 文学部, 助手 (10262825)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | キジル / キジルガハ / クチャ / 王侯供養者 / 供養比丘列 / 寄進者 / シムシム / クムトラ / トカラ語B / キジル石窟 / キジル第205窟王侯供養図 / クムトラ石窟 / シムシム石窟 / キジル第67窟 / キジルガハ石窟 |
研究概要 |
本研究は、クチャ地域の石窟寺院の壁画に表された供養・寄進者人物像の性格について、(1)銘文の言語、内容と歴史資料との照合、(2)図像分析、(3)比較研究の三つの方法によって、この地域の人々が石窟造常にどのように関わってきたのかを、具体的かつ実証的に跡づけ、明らかにすることを目的とする。 平成10年度の研究実績の概要は以下の通りである。 (1) 平成9年度でクチャの供養者図像の資料を網羅的に収集・整理した成果を「クチャ地域の供養者図作例」としてまとめ、本内容を『平成9年度・10年度科学研究費補助金(奨励研究A)研究成果報告書』において公表した。 (2) 1998年9月12日〜19日、新彊キジル石窟(新彊亀茲石窟研究所)において開催された「唐代西城文明--安西大都護府国際学術討論会」に参加し、「クチャ地域の石窟寺院に描かれた王侯供養者図に関して」という題目で口頭発表を行った。 (3) キジルの供養者像のタイプ、表される場所の変化が壁画様式の展開と呼応していることに着目し、「クチャ地域の供養者像に関する考察-キジルにおける供養者図の展開を中心に-」としてまとめ、『名古屋大学文学部研究論集(哲学)』第45号(1999)に発表した。 (4) 供養者の描かれる場所、配列、銘文の言語と内容、出土文献及び中国歴史文献内容との比較研究、細部図像の分析を行い、内容の一部を「クチャ地域の供養者像に関する予備的考察-キジルとキジルガハの場合-」としてまとめ、本内容を『平成9年度・10年度科学研究費補助金(奨励研究A)研究成果報告書』において公表した。
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