研究課題/領域番号 |
09710054
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
森 周司 富山県立大学, 工学部, 助教授 (10239600)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 心理物理学 / スウェーデン / 精神分裂病 / 時間知覚 |
研究概要 |
本研究では、日本とスウェーデンの精神分裂病患者の時間評価と再生の特徴を心理物理学的実験で明らかにすることを試みた。具体的な実験方法は次の通り。 刺激は50Hzの純音で、呈示時間は1.3〜20.0秒の10種類であった。刺激生成と実験制御はパーソナル・コンピューターで行った。実験に関する教示後、実験者がコンピューターのキーを押すと実験が開始した。毎試行、10種類の呈示時間のいずれかで純音が呈示された。時間再生課題では、刺激呈示終了から0.3秒後に純音が再呈示された。そして被験者が刺激の,呈示時間と主観的に同じ時間が経過したと判断したときにマウスをクリックした。すると純音が停止し、その持続時間が再生時間としてコンピューターに記録された。時間評価課題では、刺激呈示後、被験者はその呈示時間の主観的長さを常用時間単位(小数点以下の秒数も含む)で答え、それを実験者がコンピューターに記録した。時間再生、時間評価課題共に10種類の刺激持続時間がランダムに3回ずつ呈示された(計60試行)。 以上の方法を用いて、昨年度は日本の精神分裂病患者のデータを収集した。そこで本年度は対照群として日本の健常者のデータを収集した。被験者は男子大学生13名で、全員が時間再生と時間評価の両方を行った。各被験者、各課題毎に10種類の刺激呈示時間に対する3回の反応の平均を計算した。両課題の結果は殆ど同じであり、刺激呈示時間が長くなるほど過小評価の傾向が顕著になった。また、被験者内及び被験者間の反応の分散は小さかった。この結果は精神分裂病患者の結果とは明らかに異なっている(詳細は森他、1998)。 現在スウェーデンでも実験を行っており、日本のデータと比較検討した論文を準備中である。 引用文献 森周司・村田雅彦・斎藤治・岡部彰人・Anna D.Eisler・Hannes Eisler (1998) 精神分裂病患者の時間知覚の心理物理学的研究.日本心理学会第62回大会、10月8〜10日、東京.
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