• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

自然な合成音声を調波複合音による聴覚短期記憶の干渉効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710056
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関京都府立大学

研究代表者

上田 和夫  京都府立大学, 福祉社会学部, 講師 (80254316)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード聴覚短期記憶 / 音の高さの再認 / 数詞系列再生 / 調波複合音 / 合成音声 / 二重課題 / 分凝 / 干渉効果 / 高さの再認 / 系列再生 / 音声 / 分析合成
研究概要

本年度は(1)昨年度の研究結果を国際会議で発表し(1998年6月),さらに(2)調波複合音と合成音声の間で見られた干渉効果の違いが音声と非音声の違いによるものなのか,それとも課題の性質によるものなのかをさらに明らかにするための実験を行った.
実験では,まず,聴力が正常な15名の被験者から,5秒の間隔を置いて提示される二つの音(テスト音)の高さが同じか,半音違うかを正確に判断でき,かつ絶対音感を持っていない被験者8名を選び出した.次に,(1)調波複合音,(2)母音部分の基本周波数を定常にして高さを明確にした合成音声(数詞)を高さが同じになるように合成して刺激とした.この二種類の刺激をテスト音とその間に挿入される6個の挿入音として用い(挿入音のない条件を含む),さらに被験者の課題を(1)テスト音の高さの再認のみ,(2)挿入された数詞の系列再生のみ,(3)二重課題,としてこれらを組み合わせた実験条件を設定した.誤り率を逆正弦変換した後,分散分析を行ったところ,以下のことが明らかになった.(1)高さの再認誤り率に関して,挿入音の有無だけが結果に影響し,挿入音を入れることで有意に誤り率が上昇した.テスト音や挿入音が複合音か音声か,二重課題かそうでないか,ということに関しては有意差がみられなかった.(2)数詞の再生誤り率について,テスト音と課題の主効果が有意で,音声のテスト音と二重課題が有意に誤りを増加させた.したがって,(1)高さの再認に関しては,挿入音が音声であるかどうかは影響しない,(2)数詞の系列再生に関しては,二重課題による負荷の増大だけでなく,テスト音と挿入音が分凝されるかどうかで誤り率が変化すると言える.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ueda,K.,and Seo,N.: "Short-term auditory memory interferance:The effect of speech pitch salievce" Proceedings of 16th ICA and 135th ASA. 2355-2356 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 上田 和夫: "聴覚短期記憶の干渉効果:課題負荷による影響" 日本心理学会第63回大会発表論文集. (発表予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 上田 和夫: "聴覚短期記憶の干渉効果:音声の高さの明確さによる変化" 日本音響学会聴覚研究会資料. H-98-9. 1-8 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 上田 和夫: "聴覚短期記憶の干渉効果:音声の高さの明確さによる変化" 日本音響学会春季研究発表会講演論文集. (発表予定). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Ueda,K.: "Short-term auditory memory interference" Proceedings of 16th ICA/135th ASA. (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi