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慢性疼痛患者に対する心理的支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09710069
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関岩手大学 (1998)
東北大学 (1997)

研究代表者

早坂 浩志  岩手大学, 保健管理センター, 助教授 (00261553)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード慢性関節リウマチ患者 / 疼痛行動尺度 / 心理的支援プログラム / 慢性疼痛患者 / 精神的健康
研究概要

1. 目的Vlayaenら(1987,1990)の尺度をもとにして作成した慢性関節リウマチ患者の疼痛行動の測定尺度の因子構造を分析し,他の疼痛尺度,抑うつとの関連を検討した。
2. 対象と方法
対象:入院後一週間以上経過した慢性関節リウマチ患者22名(女性19名,男性3名・41〜81歳)。
疼痛行動の評価:24項目の疼痛行動のそれぞれについて,その日の担当看護婦が「まったくあてはまらない」から「ひじょうによくあてはまる」までの5段階で評定した。評価期間は月〜金の5日間の日中,評価は勤務の終了時におこない,勤務体制上,ひとりの患者を評価する担当看護婦は毎日変わった。
Visual Analogue Scale(VAS)による疼痛評価:患者自身に10cmの直線上(痛みなし→耐えられないに痛み)に自分の痛みの強さを評価してもらった。
抑うつ:20項目からなるZung(1965)の自己評価式抑うつ尺度(SDS)を使用して患者の抑うつを測定した。
3. 結果と考察
各項目の中央値を入力データとして,クラスター分析による項目の分類を試みた.樹状図と解釈の可能性の点から,以下の「不自然な動作」, 「痛みの訴え」, 「不安」, 「抑うつ」の4グループに分類した。
・不自然な動作:「歩く姿が不自然」「立ち方がおかしい」「四肢の動きが堅く、こわばっている」など
・痛みの訴え:「痛みが少しも軽くならないと言う」「こと細かに自分の痛みを伝える」など
・不安:「緊張している」「神経が高ぶって落ちつきがない」「おとなしく、ひきこもっている」など
・抑うつ:「心配そうである」「気分が沈んでいる」「けだるい感じで、眠そうである」など
VASとの関連については,「痛みの訴え」と「不自然な動作」において有意な相関が見いだされた。SDSとの関連については「痛みの訴え」において有意な相関が見いだされた。今後は面接調査の結果をまとめ,患者の痛みを軽減し,QOLを維持するために必要な心理・社会的資源を整理していきたい。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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