• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本における沖縄系ペルー人の定着過程とネットワーク形成についての社会心理学研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710074
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関茨城大学

研究代表者

石井 宏典  茨城大学, 人文学部, 助教授 (90272103)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード多文化社会 / 共同性 / 並ぶ関係 / つなぐ人 / 南米出身者 / ネットワーク / 南米出身者(ラティーノ) / 沖縄系移民
研究概要

「多文化社会におけるつながり・共同性の摸索」というテーマにたどりついた昨年度の成果を受けて今年度は、1990年代に入って南米山身者の集住傾向が顕著となった栃木県真岡市のカトリック教会をフィールドに、ほぼ1年間にわたる参与観察を中心とした調査研究をおこなった。とくに、日本人信者と南米出身の外国人信者が共同で信仰の場を創りあげようと摸索する過程を可能なかぎり内側からとらえることをねらいとした。
高移動性を特徴とする現代社会においては、多くの人びとが移動と滞留を繰り返し、滞留先でさまざまな共同性を編み直しながら生きていく。対象とする教会をこうした現代的文脈に位置づけてみると、カトリック信仰という共同性を前提とする場に集う「ペルー人」と「日本人」もまた、教会共同体というひとつの共同性を編みあげようと試行錯誤をつづけているとみなすことができる。そして、その過程をたんねんに分析していくと、両者の関係を記述するには「棲み分け(独立))」「向かい合い(対面・対立)」「並ぶ」「つなぐ」などの概念が有効であった。さらに、けっして単線的ではない共同性創出の過程においては、さまざまな教会行事を共同で運営することなどのように、共通の関心事象を媒介とする「並ぶ」局面の繰り返しと、そのきっかけを用意する「つなぐ人」の存在がとくに重要なことがわかった。こうした点は、異なった文化的背景に生きてきた人びとがひとつの場所で折り合いをつけながら暮らそうとするさいに共通する事象であることが予想される。今後は、本研究をとおして浮かびあがってきた知見を他のフィールド研究で深めたい。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi