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社会的相互作用内での自己概念の変容-他者への働きかけが自己に跳ね返ってくるとき-

研究課題

研究課題/領域番号 09710103
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関東京都立大学 (1998)
帝京大学 (1997)

研究代表者

沼崎 誠  東京都立大学, 人文学部, 講師 (10228273)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自己呈示 / メンタル・シュミレーション / 自己呈示の内在化 / 外向性・内向性 / 高揚的呈示 / 抑制的呈示
研究概要

他者への積極的働きかけである自己呈示が,呈示者自身にどのような影響を与えるかを検討するために実験を行った.独立変数として面接状況での自己呈示(内向的vs外向的)と想定させる呈示の観察者(他者vs親友)を,従属変数として外向性-向向性の自己評価尺度と行動尺度を取り検討した.対人認知の実験に使う材料を集めるための研究である告げ,半数の被験者には内向的に,残りの半数の被験者には外向的に見えるように自己呈示をするように教示した.別室で10分程度の面接を行いビデオでその様子を撮影した.次に呈示観察者の操作として,他者群では心理学科の4年生に見せたら,親友群ではあなたの親友に見せたら,どのような印象を持たれるかを想定させ評定させた.もう一つの実験に参加するように依頼をして従属変数を測定した.別室の待合室に誘導し,次の実験の協同参加者と紹介された実験協力者とどのような相互作用を取るかを行動尺度として測定した.さらに,外向性と内向性に関わる自己評定尺度を測定した.結果として,行動尺度に関して,実験協力者との椅子の距離では,外向群は内向群に比べ,近くに座るという効果が見られ,その傾向は他者群において顕著であるという有意に近い傾向が見られた.さらに,話しかけるまでの時間においても,交互作用効果が見られ,他者群においてのみ外向群が内向群に比べ,話しかける時間が長くなるという結果が得られた.自己評定尺度全体では,有意な効果が見られなかったが,「社交的ー非社交的」の評定では,行動尺度と同様の結果が見られた.本研究の結果は,同様の自己呈示をした場合でも,受け手として想定させる人物が異なれば,その後の行動も変化するという現象が得られ,自己呈示の内在化が行動尺度においても見られることと,誰を想定するかというメンタル・シュミレーションによって異なった効果を持ちうることを示すものと言えよう.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 沼崎誠: "自己呈示は呈示者自身にどのような効果をもつのか?" 日本グループダイナミックス学会第46回大会発表論文集. 244-245 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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