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コンピュータネットワークが、「文系」大学教育に与える影響について

研究課題

研究課題/領域番号 09710141
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関鹿児島大学

研究代表者

桜井 芳生  鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (50264396)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードインターネット / 大学教育 / 就職 / 文科系大学 / 就職問題 / 階級分化
研究概要

就職前ネットワークによる、就職後ネットワークの形成
本研究によって、「就職戦友ネットワーカーたちのコネクション(新しい社会的資源)」がネットワークを介して出現しつつある、ということが見いだされた。「学生どうしの情報交換」にかんしては、ネットは、非常に大きな効果を発揮している。とくにメーリングリスト(登録者全員に、登録者からのメールが転送されるシステム。事実上の「会議室」となる。)と、「就職日記」(あるホームページに、閲覧者が自由に、自分の就職活動の現状・疑問などを書き込み、誰でもが、閲覧回答できるシステム)が、効果を発揮しているようである。このメーリングリストと、就職日記においては、掛け値なしで「ナマ」の情報がやりとりできる。
このように、インターネットは、就職にかんして、「学生間コミュニケーション」においてとくに力を持っているのであるが、さらにこれによって【予期せざる結果】が生じつつあるように思われる。すなわち、こうして「就職」を「縁」としてできた「学生間ネットワーク」が、「就職が終わっても消えない」のである。
ネット上の学生たちは、就職をめぐるネット・ワーキングにおいて、いわば【戦友】的体験・コネクションを獲得しつつあるようなのだ。彼ら自身が言っているように、このネットワークは、彼らが入社したあかつきには、すぐさま「異業種交流ネット」に転化しうる。ある視点からすれば、「会社人間」(あるいはせいぜい「学閥人間」)でしかない上司たちより、彼らの方が(潜在的には)「世間が広く」なる可能性すらあるといえるだろう。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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