研究課題/領域番号 |
09710159
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 白梅学園短期大学 (1998) 弘前学院短期大学 (1997) |
研究代表者 |
鍾 家新 白梅学園短期大学, その他部局, 助教授 (10281552)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 日本型福祉国家 / 十五年戦争 / 戦争体制の整備・遂行 / 厚生省の創設 / 国民健康保険制度の創設 / 厚生年金保険制度の創設 / 船員保険の創設 / 戦争国家 / 国民健康保険 / 「十五年戦争」 / 日中戦争 / 戦時体制 / 健兵健民 / 内務官僚 / 陸軍省 / 出征兵士 |
研究概要 |
本研究は日本型福祉国家の形成過程と「十五年戦争」とのかかわりに関する研究である。本研究によってつぎのことがはじめて明らかにされた。日本型福祉国家の形成・発展の長い歴史過程においては、制度の「蓄積期」と「飛躍期」がある。その最大の「飛躍期」、すなわち、相対的に短期で、かつ急激な境い目となる時期は、「十五年戦争」の時期であった。「十五年戦争」の時代における日本は、「福祉国家」という名称こそ使わなかったが、戦争体制を整備・遂行するために、事実上では、現行の日本型福祉国家の骨格を短期間に構築した。その骨格を構成する主なものは、(1)1938年に創設された厚生省、(2)同年に制定された国民健康保険制度、および(3)1941年に創設された労働者年金保険制度(1944年に厚生年金保険制度に改称)などであった。現在日本の福祉国家の中核になっている組織・制度はほとんどその時期に作り上げられたものである。「十五年戦争」を抜きにして、現在の日本における福祉国家体制の特徴と問題点を正確に理解することができない。本研究は日本において、戦争国家の必要が福祉国家を産んだことをはじめて体系的に明らかにした(詳しくは本研究の成果・鍾家新著『日本型福祉国家の形成と「十五年戦争」』ミネルヴァ書房、1998年を参照のこと)。 本研究の成果の意義は少なくともつぎの二点ある。第一、日本型福祉国家の形成要因を複眼的に見ることに役立つこと、第二、戦後日本の社会保障制度と戦前のそれとの連続住を再確認することができること、である。
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