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大学入学資格検定試験利用者の進路選択に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710168
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関山形大学

研究代表者

河野 銀子  山形大学, 教育学部, 講師 (10282196)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード大学入学資格検定試験 / 高校教育 / 高校中退 / 進路選択 / オルタナティブ / 独学
研究概要

本研究は、大学入学資格検定試験(以下「大検」と略記)利用者の合格後の進路(進学・就職および結婚状況等)をライフヒストリーの観点から捉え、高校を卒業しなかったことがかれらのライフコース選択に何らかの影響を与えているかどうかを検討しようとするものである。今年度は、(1)継続的研究脇カ者へのインタビュー調査と(2)網羅的な質問紙調査を計画していたが、(2)については大検予備校等の協カが得られず断念した。そのため、特に(1)を重点的に実施し、大検利用者のライフコース選択に関して主に以下のような知見を得た。
(1) 大検合格後、大学、専門学校等に進学している者もいる。働きながら大学の通信制に在籍する者も多い。
(2) 15歳や16歳で合格した者の一部には、大学進学が可能となる18歳までの間に進学意欲がなくなったり、進路変更する傾向が見受けられる。
(3) 大検合格後、資格(鍼灸士、司法書士、税理士、介護福祉士、宅建など)を取得又は取得予定の者が多い。
(4) 会社員を望まない傾向がある。会社員の場合には「大検」であるという事実を隠していることもある。
(5) 大検利用者の周囲には大検利用者が多く、職種を超えて交流があり(インターネットなども含む)、情報交換しあい、それを自分の仕事に役立てたりすることもある。
(6) 大検利用者の家族、配偶者、婚約者なども大検利用者であることが多い。
なお、今回の協力者は「大検ブーム」の時期に大検を取得した者たちである。これは戦略的に対象を選択したことによるが、今後は、大検利用者全体の中にかれらを位置づけ、成果を論文としてまとめる予定である。また、前述の(2)は、(1)だけでは量的に不十分であるために計画していたので、それに変わって新聞雑誌記事を利用し、より多くの大検利用者を対象とすることとした。さらに今回の協カ者たちの紹介もあり、継続的研究協力者以外に対するインタビューも行った。したがって、(2)の実施が不可能であったことによる本研究へのダメージはかなり回避されたと考えられる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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