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中国帰国者の異文化適応過程についての実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710171
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関千葉大学

研究代表者

周 飛帆  千葉大学, 外国語センター, 助教授 (80270867)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中国帰国者 / 異文化適応 / 対人関係ネットワーク / 日本語能力 / 中国帰国残留孤児 / 文化的アイデンティティー
研究概要

今年度の研究目的は、中国帰国者の異文化適応の過程を構造的な解明するところにある。具体的に、帰国から5年までの間に彼らは、それぞれの段階でどのような問題を抱え、またどのようなストラテジーを用いてそれらを克服し、さらにその場合、どのような要因が影響を与えているのかというものである。
研究は、前年度に続き、面接調査とアンケート調査を併用した。面接調査は、千葉県に住む5名の帰国者にライフヒストリを語ってもらい、帰国後の適応状況とその文化的バックグランドとの関連を探った。アンケート調査は、全体的な傾向を把握するために行ったもので、143名の帰国者を対象にしている。主な設問項目は、(1) 来日動機とその背景、(2) 文化的適応の様態、(3) 対人的ネットワーク、(4) 日本語能力とした。
主な結論は以下の通りである。(1) 日本社会・文化に適応を図る場合、一般的には欧米人に比べ、中国(系)人の適応が速いと言われるが、この調査では異なった傾向が見られた。すなわち、中国帰国者の場合、帰国初期にはさほど問題を感じない人でも、日本滞在が長期化に従って、生活面及び精神面での不安や困難を感じることが逆に多くなっていることがある。(2) 帰国者全体に日本人の友人が少なく、それによって日本社会・文化を理解するチャンネルが閉ざされている面がある。(3) 日本語能力の高さが文化的適応、特に対人関係にさほど影響をしていない。(4) 中国での学歴、職業によって対人関係において顕著な差がある。日本語の学習において、高学歴者は上達が速い一方、逆に心理的な疎外感を持ち続いている傾向がある。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fei-Fan Zhou(周飛帆): "Japanese Left Behind in China Returnto Homeland and Cultural Adaptation" 言語・文化論業. 第4号. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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