研究課題/領域番号 |
09710209
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 長野県短期大学 |
研究代表者 |
西海 聡子 長野県短期大学, 幼児教育学科, 助手 (00290114)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 遊び歌 / わらべ歌 / 音楽教育 / 乳幼児 / 母子関係 |
研究概要 |
長野県北部に位置する下高井郡木島平村保健センターにおいて、2年間にわたって月に1回、1、2歳児とその母親を対象にわらべ歌や遊び歌を中心とした音楽的な遊びの実践の場を設けた。その活動の様子はビデオ撮影と参与観察によって記録すると共に、定期的に参加した母親を対象にインタビューや質問紙調査を実施した。 参加した母親は、わらべ歌や遊び歌等の音楽的な遊びを、子どもと一対一で向き合える絶好の機会であるととらえている。子どもとの触れ合いを楽しみ、愛情の絆を深めることに有効であることに気づいていった。回数を重ねるごとに、母親は、子どもと遊ぶためのわらべ歌や遊び歌のレパートリーを自然と増やしていった。日常の家庭生活においては、持ち帰った歌遊びで子どもとの遊びがそれまでより豊かになったという評価があると同時に、忙しくてなかなか遊べないという声も多かった。乳幼児向けテレビ番組の視聴では、受動的体験になりがちだが、今回のような親子での継続的な歌遊びの体験では、乳幼児はより歌うことに興味を持ち、自らが積極的に・音楽と関わりを持とうとする様子が伺えた。音楽的な遊びに対する乳幼児の反応は、個人差が大きく、同一の子どもでも、その日の体調、母親の対応の仕方、会の雰囲気によって、参加度は変化した。 一方、平成9年度に行った面接調査に基づき、乳幼児をもつ母親に対して、歌遊びに関する意識と経験を問う質問紙調査を行った。日常生活において「いないいないばあ」等の一定の歌遊びはよく遊ばれているが、音楽的な遊びが母子交流の有効な手段であることへの認識、及び、子どもの成長を促すことを期待しての積極的な使用は少ない。
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