• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

米国初等・中等学校教員の免許・資格制度改革に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710210
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東海女子短期大学

研究代表者

笠井 尚  東海女子短期大学, 児童教育学科, 助教授 (10233686)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアメリカ / 教員 / 免許 / 資格 / 制度改革
研究概要

1. 本年度の研究成果としては、次の諸点を確認した(本テーマに関する学会発表を行い、論文をまとめた)。
(1) 全米教職基準委員会(NBPTS:National Board for Professional Teaching Standards)による教職の上級資格設定は、他の諸組織と協力しながら教職の基準を策定するもので、教育の成果を向上させるための重要な政策として位置づけられている。
(2) 上級資格の設定をめぐっては議論が登場した。委員会による資格設定の問題点としては、次のような点が指摘されている。いずれも、資格の本質的な部分にかかわる重要な問題である。
・基準はあいまいな文言で示されており、客観的な評価につながるかどうかは疑問である。
・資格設定に使われた連邦予算は莫大であり、対費用効果は非常に低いものにとどまっている。
・教員評価の指標をつくるためには、優秀な教員の職務を分析することが前提となるが、このときサンプルとなる優秀な教員は学区から選出される。すなわち、全国資格の設定がなくても優秀な教員を選ぶことは可能である。
・今後、多くの教員が上級資格を取得するようになると、資格のレベルが保持できない。
(3) 資格設定に関する主張には、真っ向から対立するものがある。例えば、基準のあいまいな文言について、上のように批判がある一方で、運用過程を重視するところに積極的な意義を見出す主張がある。それらの可否については、まだはっきりとはしておらず、今後の資格の行方は注目に値する。
2. 残された課題としては、(1)日本で急速に進行している教員免許制度改革との比較考察、(2)資格をめぐる論争点についての継続的なフォロー、の2点をあげておきたい。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 笠井 尚: "アメリカにおける教員の免許・資格制度改革-教員の資質向上論とのかかわりを中心に-" 東海女子短期大学紀要. 25. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi