研究課題/領域番号 |
09710212
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 岡山女子短期大学 |
研究代表者 |
佐藤 環 岡山女子短期大学, 幼児教育学科, 助教授 (50280136)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 日本 / 江戸時代 / 藩校 / 数学 / 教育史 / 武士 / 和算 / 教育課程 / 数学教育 / 洋算 |
研究概要 |
武士階級における数理能力の意義を考察するための基礎的研究として全国の藩学数学関係学科設置状況のデータベース化(総論部)の継続と事例研究(各論部)とを併行して行った。 1. 東山道における藩学数学関係学科の設置状況 近世の武士階級における数理能力とはどのような位置づけや学習形態が形成されていったのかを考察するためには、設立時期を考慮した藩学数学関係学科の教育課程整備過程、数学師範の動向、藩士の数学修得状況などを総合して実証せねばならない。そのための基礎的作業の一つとして旧東山道に属する諸藩藩学の数学関係学科に関する事項を史料『日本教育史資料』(文部省編)を用い、史実を抽出検討して当該地域における藩学数学関係学科の動向や特色を明らかにし、『岡山女子短期大学紀要』第21号(平成10年10月)に掲載した。 2. 盛岡藩士を中心とした数学教育の研究 近世の武士階級における数理能力とはどのような位置づけや学習形態が形成されていったのかを考察するための事例研究として、盛岡藩(岩手県)を取りあげ、藩学明義堂・作人館が直接関与しない形態で盛岡藩士の数学教育が展開されていたことを明らかにし、全国の藩学の約四割が数学関係学科を設置していたとする石川謙や笠井助治等の先行研究は『日本教育史資料』の記述を吟味せずして出された結論であることを指摘し、数学関係学科を設置していた藩学は通説よりかなり少ないであろうことを示唆した。この研究は中国四国教育学会第50回大会(平成10年11月8日:島根大学教育学部)にて口頭発表を行い、中国四国教育学会編『教育学研究紀要』第44巻第1部(平成11年3月刊)に「近世盛岡藩士の和算教育」として掲載した。
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