研究課題/領域番号 |
09710220
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
菅井 裕行 国立特殊教育総合研究所, 重複障害教育研究部, 主任研究官 (90290890)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 盲聾 / 視覚聴覚二重障害 / 現職教育 / マルチメディア教材 / 教育実践 / コミュニケーション |
研究概要 |
本研究は、盲聾二重障害児の教育に直接携わる指導担当者の現職教育に利用出来うる、盲聾児のコミュニケーション形成を主題とするマルチメディア教材を開発することを目的としている。これまで、国外ではビデオ資料が作成されている他カリキュラム等も考案されているが、教育システムの違いからこれらを直ちに我が国で利用することは難しく、現職教育に適当な資料や教材とはいいがたい。そこで筆者が直接関与している実践例および我が国での実践例のうち、利用可能な映像データおよび資料を集め、これらを主にコミュニケーションの視点から整理・編集して教材化することをすすめた。 実際の内容としては、筆者が直接関係している国立特殊教育総合研究所での教育相談における教育実践において記録された映像資料、記録資料と、協力者から提供を受けた映像資料(ビデオテープ、写真)さらに子育ての実体験に基づく話題提供も映像資料として収集した。教材の全体のスクリプトの構成にあたって、国立特殊教育総合研究所で刊行した「目と耳の両方が不自由な子どもと係わるために」の内容と関連性をもたせるようにし、映像内容と冊子内容とは相互に補強しあう関係にあるように構成編集した。研究の最終年度にはスクリプトに関する検討を終え、収集された内容のうち被写体となっている事例の保護者からの許可を得て全体を編集しなおし、試作版を作成して現職教員の協力者に視聴してもらい意見を出してもらった。具体的場面の指導解説が映像とともになされることに対して「わかりやすい」 「実際の指導へのヒントになる」等の意見が出されたが、なおいくつかの部分に関する修正の必要性や、現職教育教材として盛り込むべき内容の追加等が指摘され、現在編集を続行している。 今後の課題としては内容の精選を進めることと共に、CD-ROM化して利用の便を図ることなどが考えられる。
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