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セアンスに見る「経験」と「物語」生成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710224
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関滋賀大学

研究代表者

福浦 厚子  滋賀大学, 経済学部, 助教授 (90283548)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード個人 / セアンス / 父権社会 / 祖先祭祀 / 問神 / 霊媒 / 邪術 / シンガポール / 道教系寺廟 / 物語 / 経験
研究概要

華人宗教と呼ばれる三教合一的な宗教において行われている霊媒によるセアンスである問神のなかで、依頼者とのやりとりで交わされる対話を大きくわけると二つの方向から考えた。一つは社会イデオロギーの霊媒による反復行為として、もう一つは依頼者自身がすでに作り上げている物語の生成過程として、という方向である。イデオロギーの反復として考える場合、社会イデオロギーの貫徹と身体化について考えなければならない、そこで個人の経験について論考を深めるために、まず歴史をさかのぼって華人の経験や社会組織に着目し、既成の社会規範あるいは社会秩序と人々がどのような関係をもち、華人宗教の寺廟組織がそのなかでどのようなイデオロギー効果をもたらす存在となったのか検証を試みた、この成果は「シンガポールにおける華人の社会組織」としてまとめられた。また他方、依頼者自身がすでに作りあげている物語として考えた場合、問題の当事者ではなく、依頼者という立場の人々が、しかも大半が女性である彼女たちが置かれている社会的な位置や父権社会のなかでの家族の役割あるいは父権主義イデオロギーを支える祖先祭祀の役割などについて考えた。そして依頼者がもちだす依頼の物語のなかに、問題の当事者がどのように位置づけられいるのか、あるいは排除されているのかについて、邪術という点から検討し、その成果は「個人をめぐる語り」として著した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 福浦厚子: "シンガポールにおける華人の社会組織-海峡植民地期から英領直轄植民地期まで" 「彦根論叢」滋賀大学経済学会. 316号. 143-161 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 福浦厚子: "「個人をめぐる語り」「ミクロ人類学の地平」" 田中雅一、松田素二編著 世界思想社, 300 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 八木祐子・窪田幸子編著: "『社会変容と女性』第五章 福浦厚子著「シンガポールの広東阿媽」" ナカニシヤ出版, (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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