研究課題/領域番号 |
09710260
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
|
研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
西川 利文 佛教大学, 文学部, 助教授 (10218133)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 前漢後半期 / 官僚 / 儒学 / 儒学の官学化 / 前漢武帝 / 王莽 / 尹湾漢墓簡牘 |
研究概要 |
本年度は前年度に引き続き、文献目録の作成・基本史料の収集を中心として、さらに「儒学の官学化」をキーワードとする学説史の整理を行った。文献目録の作成は、継続性が求められることから、なお続行する必要があるが、基本史料の収集は、文献史料・出土資料ともにほぼ整理できた。また、「儒学の官学化」についての学説史整理は、論文にまとめることができた。 なお、当初に本年度の課題として予定していた「王莽と『周礼』」については、諸般の事情から十分な成果を得ることが出来なかった。ただし基本的な史料の収集はできたので、来年度以降の中心課題の一つとして、継続して研究していきたいと考える。しかし、当初予定していなかった成果も得ることができた。それは、最近新たに発掘された 湾漢墓簡牘に関する報告書を入手できたことによる。これによって、当該簡牘の全貌を知ることができるようになり、特に本課題とも関連する前漢後半期官僚制の実態が推測できる木牘の情報を得ることができた。そこで、これに関する基礎的な研究を行った結果、そこには官僚と儒学の関係を分析できる記事も含まれることが確認された。 これについても、来年度以降、本格的に分析を行いたいと考えている。 以上、当初予定していた課題については十分な成果を得られたといえない点もあるが、一方では予定外の成果も得られたことは大きいと考える。本課題の成果を生かして、今後さらにそれを発展させていきたい。
|