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全国方言の文法的対応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710302
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関国立国語研究所

研究代表者

大西 拓一郎  国立国語研究所, 言語変化研究部第1研究室, 主任研究官 (30213797)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード文法的対応 / 活用の類 / 活用の整合化 / 文法の残存 / 係り結び / 先史的活用 / 東北方言の「する」 / 分布による裏付け / 日本語方言 / 活用
研究概要

この研究では,おもに活用を中心として,各地方言の文法の対応関係を明らかにし,その背景にある歴史について考察を行った。
1. 活用の対応
活用は,各地方言で対応関係を明確に示す。その対応関係をとらえるために, 「活用の類」という考え方を道具として用いると,歴史的な関係も十分に把握できることを明らかにした。
2. 活用の独自変化
各地方言の中には独自に具体的な活用の形態を変化させている例も少なくない。従来,「類推」として説明されることが多かった事例を, 「活用の整合化」という考え方で捉らえ直し,活用体系全体に一部分の変化が及ぼす影響を明らかにすることができた。
3. 残存する文法
歴史的中央語でかつて使われた活用体系を現在も残す方言がある。同時に中央語ですでに失われた「係り結び」のような語法を現在も生産的に使っている方言がある。実際の用法について,臨地調査により把握した。
4. 先史的残存
文献には記録されていない先史的活用を有していると推測される方言がある。従来,新しいと考えられてきた東北北部の動詞「する」の活用について,考察し直すことにより,実際には相当に古いという仮説を提示した。
5. 分布
以上について,さまざまな分布地図を描くことにより,裏付けを行った。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] ONISHI Takuichiro: "Dischronic Correspondence in the Conjugations of the Verbs of the Japanese P_<12>lects" Japan and korea Contemporary Studies(Aarhms University Press). 63-77 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 大西拓一郎: "活用の整合化-方言における形容詞の「無活用化」,形容動詞のダナ活用の変替などをめぐる問題-" 日本語の歴史地理構造(明治書院). 87-102 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 大西拓一郎: "文法地図の課題と将来-サ変動詞「する」の東北方言における分布と解釈をめぐって-" 国立国語研究所創立50周年記念研究発表会資料集. 23-30 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 大西拓一郎: "動詞活用の対応と比較" 言語. 27-7. 49-56 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 大西拓一郎: "方言の動詞と日本語史" 日本語学. 1999年5月号. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 大西拓一郎: "活用の整合化" 日本語の歴史地理構造(明治書院). 87-102 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] ONISHI Takuichiro: "Diachronic correspondence in the conjugations of the verbs of the Japanese dialects" Japan and Korea contemporary studies(Aarhus University Press). 63-77 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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