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18世紀後半から19世紀前半の英国小説における奴隷問題に関わる言説の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710344
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関熊本大学

研究代表者

斎藤 靖  熊本大学, 文学部, 助教授 (40235081)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードアーサー・ヤング / アイルランド紀行 / エドセンド・バーク / マライア・エッジワース / 奴隷 / マライア・エッジワ-ス / エドマンド・バ-ク / メアリ・ウルストンクラフト / 奴隷貿易 / 奴隷解放
研究概要

英国の植民地における奴隷貿易は1807年に廃止され、1833年には植民地奴隷解放がなされた。そして、いわゆるロマン主義の時代は、イギリス帝国がその拡張を始めた時期であると同時に、奴隷制度に対する批判がもっとも活発に展開された時期でもある。
この時期に保守派の論客の中心として活躍したエドマンド・バークは、人道的、そしてまた、宗教的観点からも奴隷制度に反対の立場を表明していたが、その一方で、奴隷解放問題とイギリスの国益とのバランスにも配慮すべきだとの見解を示している。それはすなわち、奴隷解放という人道的問題を隣国フランスとの力関係を抜きにしては論じられないということの表明でもあった。ここで興味深いのは、奴隷制度や奴隷解放運動に関するこうしたバークの言説が、政治のみならず、当時の文学や女性解放運動、さらには、農業政策といったさまざまな他分野における言説と通底しているということである。
たとえば、農業政策論者として『アイルランド紀行』(1776-1779)を著したアーサー・ヤングは、フランスとの関係において、アイルランドがイギリス帝国の繁栄にとっていかに重要であるかを説いたが、そこで用いられている言説はまさにパークのそれときわめて近接的な特徴を持ち、そして、この特徴はマライア・エッジワースの諸作品をはじめ同時代の多くの文学作品にも顕かなのである。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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