• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

単一品詞に分類できない語の語彙機能論的分析

研究課題

研究課題/領域番号 09710370
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関富山大学

研究代表者

加藤 重広  富山大学, 人文学部, 助教授 (40283048)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード修飾形態 / 品詞体系 / 時制解釈 / 形容動詞 / 統辞タイプ / 副詞 / 名詞 / 連体詞
研究概要

本研究では、日本語の品詞体系を語彙の機能の観点から再検討を加える作業を行った。特に,従来「形容動詞」と分類されてきたものについては,その語幹と名詞との連続性があり,副詞との連続性も検討しなければならない。そこで,本研究では,これらの語が次の二点で共通性を有することを指摘し,これを一括して扱うことを検討した。共通点とは,いずれも単独で,あるいは,助詞を伴って,連用修飾成分になるという点と,一定の形式を伴って連体修飾成分や述部を形成するという点の二点である。これらを一括して扱うということは,その下位分類が必要になるということである。そこで,精密に記述する手段として,接続の形式別に記号化して表示する方法を案出した.
具体的には,連体修飾の形式を「xな」「xの」「xした」「xしている」「xする」「xたる」「xなる」などに分け,「xの」の「の」は叙述的な用法と限定的な用法に区分し, 「する」の活用形の3つについても「と」「に」などの助詞の出現の義務性と時制解釈の有無で区分するなど,詳細に下位区分を設定した.連用修飾の区分については,「xに」「xと」「Xで」のほかに「x」単独の形式の4つのほか「xとして」などを加えた.述語の形式については,「xだ」「xする」「Xしている」「Xした」などにわけ,「する」の活用形を用いるものについては「と」や「に」の出現の義務性と時制解釈で更に区分した。また,あわせてこのような形式に中では,「する」が虚辞的な要素として用いられることがあるという点についても指摘した。これに従って,実際に分類を行い,従来の品詞区分では記述できない統語特性も表示できるなど,より精密な記述が可能であることを確認した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 加藤 重広: "複数の品詞機能を兼務する形態素の統辞タイプ" 富山大学人文学部紀要. 28. 1-30 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤 重広: "日本語関係節の成立要件(1)" 富山大学人文学部紀要. 30. 65-111 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤 重広: "複数の品詞機能を兼務する形態素の統辞タイプ" 富山大学人文学部紀要. 28. 1-30 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi