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心内辞書における音節の表象-音韻プライミング法による日英比較

研究課題

研究課題/領域番号 09710383
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関京都女子大学短期大学部

研究代表者

石川 圭一  京都女子大学短期大学部, 助教授 (40259445)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード音節 / モーラ / 英語 / 日本語 / 音韻プライミング / 心的表象 / オンセットーライム / 心内辞書 / 音節内部構造 / オンセット / ライム / モ-ラ
研究概要

心内辞書における音節の表象のされ方について、英語話者と日本語話者でどのような共通点と相違点があるかを、音韻プライミング法によって検討した。音韻プライミング法とは、「先行刺激(以下プライムと呼ぶ)の処理が直後に行われる刺激(以下ターゲットと呼ぶ)の処理に影響を及ぼす」というプライミング効果を利用し、プライムーターゲット間のどのような音韻関連性・共通性(本研究では音韻構造・音節の下部構造)がターゲットを活性化し、その処理を促進するかを検討するものである。この方法により、ターゲットをより活性化するような音韻構造が心内辞書に表象されている可能性を示唆できる。
実験材料として、日本語はCVCVの構造をもつ2音節・2モーラ語を、英語はCVCの構造をもつ1音節語を使用した。日本語話者(英語学習者)30人に日本語と英語の両方を、英語話者18人に英語のみを与えた。日本語話者の日本語はどの条件においても有意な差は見られなかった.これは、2モーラが日本語の処理の最小単位である可能性があるため、2モーラ語では差が出なかったのか、または母国語ではこの方法では差を検知できないことによるかもしれない。日本語話者の英語では、CVCの構造の内、CVが共通のものが有意に処理が早く、CV(モーラ)を基に音節を表象している可能性が高い.一方英語話者は、どの条件においても差が見られなかったことから、日本語話者が英語単語をモーラを基に表象していることは、日本人英語学習者の特徴といえそうである.これらの成果は、AILA'99,Tokyoのシンポジウムで発表する予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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