研究課題/領域番号 |
09710384
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
杉山 直子 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (20213506)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | アメリカ / 日本 / 母娘関係 / 黒人 / アジア系 / 吉屋信子 / 氷室冴子 |
研究概要 |
平成9年度に作成した参考文献表にもとづき、引き続いて資料収集を行なった。また、日本における母性、母娘関係についての参考文献表も作成し、資料収集を行なった。その結果、日本における母性および母娘関係に関する文献は、ジャーナリスティックなものをのぞくと思いの他少なく、本格的な研究、特に文学における研究は今後進められるべき分野であること、またその際、欧米における先行研究をどのように取り入れていくかも考えられるべき課題であることを確認した。また参考文献表をふまえて、アメリカ文学における母性と母娘関係、特にいわゆるエスニック・マイノリティの女性による「母性」の表象をあつかった論文の構想をまとめ、文献表とともにインディアナ大学教授、スーザン・グーバー、アルバート・ワルサイムらとディスカッションを行ない、また内容についてレビューを受けた。この論文は現在執筆中で、少なくとも中国系の女性作家マキシン・ホン・キングストンと、日系女性作家のヒサエ・ヤマモトを扱った部分は平成11年度中に完成、発表の予定である。 平成10年度には以上の成果をふまえ、とりあえず英米圏のフェミニズム批評のモデルを批判的に用いて、日本の代表的な大衆小説作家の一人であり、いわゆる「母もの」を得意とした吉屋信子の小説における「母性」の表象の持つ意味についての論文を完成させた(発表論文の項参照)。
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