研究課題/領域番号 |
09720056
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木宮 正史 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30221922)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 南北朝鮮 / 韓国政治 / 民主化 / グローバリゼーション / ポスト冷戦 / 日本外交 / 日韓関係 / 労働政治 / 北朝鮮政治 / 大統領選挙 / アジア経済危機 / 「世界化」 |
研究概要 |
南北朝鮮社会内部の変動及び南北朝鮮関係の現状分析を行うために必要な作業として、戦後の冷戦構造が南北朝鮮の国家と社会に及ぼした影響に関する実証研究に、次の5つの角度から取り組んだ。第一に、 「労働新聞」 「民主朝鮮」などの一次資料を利用することによって、北朝鮮政府自体が冷戦構造をどのように認識し、その冷戦認識を政治体制の権威主義化と国家主導の経済発展にどのように利用してきたのかを、同時期の韓国における朴政権と比較することによって解明した。ただし、この作業に関しては、まだまだまとまった研究成果を提出するには至らなかったので、継続して研究を続ける必要がある。第二に、60年代の米韓関係、米朝関係に関する史料調査を行うことによって、当時アメリカが進めようとした日韓国交正常化と韓国軍のヴェトナム派兵、さらには韓国政府が主導したASPAC結成に関して、米韓関係を取り巻く政治過程を解明する作業を行った。第三に、66-67年の韓国政府の外交文書を閲覧、調査し、その中で、韓国のASPAC結成に関する重要な資料を発見することができた。以上のような、米韓両国の外交史料の分析に基づいて、 「韓国における冷戦外交の3類型」という論文を執筆したが、これは平成11年度中に出版予定である。第四に、韓国の「世界化」に関する研究の一環として、日米を含めた東北アジアの秩序形成に関する日本及び韓国の役割を考察し、これを『外交フォーラム』に発表した。第五に、韓国の民主化・ 「世界化」研究の一環として、韓国の労働運動をとりまく政治過程について、特に労・使・政委員会に関する研究を行った。この成果についても、平成11年度中に発表する予定である。
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