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ベルグマン核の代数解析とD加群の指数定理

研究課題

研究課題/領域番号 09740102
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解析学
研究機関大阪大学

研究代表者

内田 素夫  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10221805)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードベルグマン核 / D加群 / ホロノミー系 / 代数解析
研究概要

「D加群の指数定理」に関してはまず,柏原のR溝成可能層の超局所理論やSchapira-Schneidersの楕円対の理論をもとにして,ホロノミックD加群MとR構成可能層Fに対して(M,F)の特性サイクルを構成することを目標として研究を進めた。現在これは可能であるという見通しを得ているが,その特性サイクルがMそのものの特性サイクルとFの特性サイクルからどのように記述できるかがまだわからない。
「ベルグマン核の代数解析」に関しては,まず2次元柱状領域の場合に限り,ベルグマン核がホロノミックなマイクロ函数を定義することを確認することを目標として研究を進めてきた。この場合には,ベルグマン核のフーリエ積分表示が知られているので,それは積分路の変形の問題に帰着することがわかる。またそれができれば,柱状領域のべルグマン核の角における特異性の摂動計算が厳密に実行できると考えている。(ここまでは計算済み。)現時点でこれ以上の進展はないが,2次元柱状領域の場合にすこし見方を変えることで上記の積分路変形が意味づけられるのではないかという希望を持っている(まだ確かめていないので希望以上のものではない)。
それ以外の研究成果として,与えられた線形偏微分方程式の実解析的な解の接続の問題に関して,方程式が楕円型の既約成分を特性多様体に持つときの実解析的解の特異点の除去についての新しい結果を得た。(いままでに,特性多様体が楕円型の既約成分を持たない場合には,たとえば実主要型の偏微分方程式については,その実解析的解の特異点が常に除去できることが知られていた。)これは平成9年度の終りには得ていたのだが発表が遅れていた。(発表準備中。)

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Uchida,M.: "Kashiwara's microlocal analysis of the Bergman karnel for domains with corner" New Trends ein Microlocal Analysis(J.-M.Bony and M.Morimoto,eds.),Springer-Verlag. (単行本). 235-242 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] M. Uchida: "Kashiwara's microlocal analysis of the Bergman kernel for domains urth corner" New Trends in Microlocal Analysis(J. M. Bony and M. Morimoto(eds. ))Springer-Verlag. (単行本). 235-242 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] M. Uchida: "A remark on finiteness and duality of D-modules" 京都大学数理解析研究所講究録. 983. 150-155 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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