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徴視的チャネル結合法による天体核物理周辺の核反応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09740182
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関北海道大学

研究代表者

平林 義治  北海道大学, 情報処理教育センター, 助手 (60271714)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードチャネル結合法 / 分解反応 / 核反応 / クラスムー模型 / クーロンカ / クラスター模型 / 核力 / クーロン力
研究概要

星の元素合成に重要な情報を与える放射性捕獲反応に対して、その反応率を逆過程であるクーロン分解反応の断面積から求める方法が提案され、現在、分解反応による天体核反応測定の実験が本格的に開始されている。特に、星の化学組成を決めるうえで、現在、最大の不確定要因といわれている^<12>C(α,γ)^<16>Oにおいてはその直接測定がほとんど不可能と考えられているため、クーロン分解法の妥当性を検討することは重要な課題である。但し、クーロン分解反応の実験から捕獲反応の反応率を、引き出すには、核力による分解過程の寄与や反応の多段階過程の影響を精密に評価する必要がある。
本研究では、分解粒子の束縛・非束縛散乱状態をあらわに取り入れたチャネル結合法に基づき、このような分解反応の反応機構の解明、及びその断面積から天体核物理で必要となる反応の反応率を理論的に決定することを目的として研究を遂行してきた。
現在までに、微視的で現実的な^<16>O波動関数を用いたチャネル結合法により、これまでに実験測定がなされている共鳴状態への分解反応を分析、その結果、我々の理論計算が、フリーなパラメターなしに、実験結果を定量的によく説明できることを示し、この種のクーロン分解反応に、我々の微視的チャネル結合法が非常に有効であることを明らかにした。また、分析のなかみとして、核力による分解過程の寄与が非常に大きく、分解反応の実験から捕獲反応の反応率を引き出すには、我々のような分析が不可欠であることも明らかにした。現在、天体核物理で必要となる、連続状態への分解反応の分析を進めている。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Ohkubo: "α-cluster structure of ^<44>Ti in core-excited α+^<40> Cas model" Physical Review C. 57. 2760-2762 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] D.O′Kelly: "Breakup of 30MeV/u-^<16>O in nuclear and Coulomb field of ^<120>Sm and ^<208>Pb Nuclei" PHYSICS LETTERS B. 393. 301-306 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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