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地震波による地球核内部の流体運動の探査

研究課題

研究課題/領域番号 09740345
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関東北大学

研究代表者

田中 聡  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60281961)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード地震波 / 外核 / 内核 / 半球構造 / ディジタル化技術 / 不均質性
研究概要

本年度は昨年度に収集した地震波形データを解析した.その多くは,南極昭和基地で収録されている地震波形データである.その結果,昭和基地開設以来約30年間にわたる紙・マイクロフィルムによる地震波形記録では,本研究の目的を果たすことが不可能であることが分かった.昭和基地の地震記録は悪天候時のノイズレベルが非常に高いために,紙記録のようなダイナミックレンジが狭い観測方法では,普段から増幅率を低く設定して置かざるを得ず,微小なコア・フェイズを記録するには不向きなシステムであった.しかし,1990年から広帯域地震計とディジタル収録が開始され,今後のデータの蓄積を待って外核の構造の時間変化を追求したい.
今回の研究の本来の目的は果たすことが出来なかったが,副次的とはいえ以下のような大きな成果を上げることができた.まず一つ目は,外核における対流を測定する際に目安となる内核の構造が,東と西の二つの半球で異なっていることを明らかした.この結果は,地球核の形成を議論する上で非常に重要な制約となる.二つ目は,パソコンによって紙やマイクロフィルムに記録された地震記録をディジタル化する簡便なシステムを開発したことである.従来は大型計算機センターの副システムでしか利用できなかったために,利用時間の自由度がなく,操作そのものも非常に煩雑であった画像処理システムが,パソコン上で構築できるようになったために作業効率が格段に向上した.このシステムを用いて,煤書きによる地震記録のディジタル化も行われた.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮川康平・中西一郎・三浦勝美・田中 聡: "1905年芸予地震(M=7.3)の大森式地震計による記録とその数値化" 地震第2輯. 51. 113-121 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Tanaka and H.Hamaguchi: "Degree one heterogeneity and hemispherical uaritition of anisotropy in the inner core from PKP(BC)-PKP(DF)times" Journal of Geophysical Research. 102. 2925-2938 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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