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歪計、傾斜計データに内在する地形効果、キャビティ効果の定量的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09740349
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関東京大学

研究代表者

中尾 茂  東京大学, 地震研究所, 助手 (90237214)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード歪潮汐 / 傾斜潮汐 / ボアホール歪・傾斜計 / ボアホール歪計・傾斜計 / 地球潮汐 / 海洋荷重潮汐 / カップリングファクター / 地形効果
研究概要

海岸付近にある観測点の海洋荷重潮汐歪・傾斜の計算値の精度をあげるため,従来地形図から読み取っていた海岸線をあらわすメッシュデータを国土地理院発行の50mメッシュ標高データを用いて作成するプログラムを開発した.これにより,50m,100m,200m,250m,500mのメッシュデータの自動作成が可能となった.
横坑における歪・傾斜観測のうち,鋸山観測所(NGY2)において1992年10月から1998年12月までに得られた伸縮計39成分,水管傾斜計2成分のデータを整理し,潮汐解析を行なった.伸縮計データの同じ成分どうしではM2分潮の振幅・位相ともよく一致しているが,50mメッシュの海岸線データを使用して計算した海洋荷重潮汐と固体潮汐の合成値と比べると振幅で3〜5倍観測値の方が大きく,位相では30〜50度観測値の方が遅れている.NGY2では水管傾斜計の他に2種類の振り子型傾斜計による観測も行なっている.これらのデータの潮汐解析結果は水管傾斜計により観測されたM2の潮汐成分は振幅で20%以内,位相で6度以内で一致しているが,合成値とは一致しない.
地殻活動総合観測装置が埋設されている5観測点(伊東,相良,潮岬,小諸,小田原)で観測された歪・傾斜データについても整理を行なった.各観測点の歪・傾斜潮汐のM2分潮とその合成値と比較すると海岸線に近い観測点では振幅で5〜10倍観測値の方が大きく,位相では60〜90度観測値とずれている.海岸から比較的遠い観測点では振幅で10%〜200%異なり,位相は40〜250度ずれている.2次元有限要素法による簡単なボアホール歪計への海洋荷重の影響の見積りでは,海底面よりも深くに計器があるほうが数倍荷重の影響が大きくなることがわかった.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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