研究課題/領域番号 |
09740410
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地球化学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小林 貴之 日本大学, 文理学部, 助手 (50245396)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | マンガン堆積物 / 成長速度 / 加速器質量分析 / ベリリウム10 / アルミニウム26 / トリウム232 |
研究概要 |
本年度までの研究実績は以下の通りである。 ・ 加速器質量分析装置の測定器システムの改造 検出器に関しては共同研究グループで製造し、テストを終了した。 この検出器を用いたオンラインでのデータ収集に関しては本補助金等を利用して整備を行った。 今後さらに改良が必要だがルーチン測定が可能となった。 本システムを利用しマンガン堆積物中の長半減期放射性核種ベリリウム10、アルミニウム26の測定を行った。 ・ 化学分離の検討 マンガン堆積物中からの長半減期放射性核種の化学分離に関してはルーチンで行うことが可能になり検討は終了した。 化学収率・精製に関しても満足できるレベルである。今後さらに化学分離自動化の検討を考えている。 以上のように分析手法に関しての整備はほぼ完了し、100mg以下の試料量で測定が可能となった。 実際にマンガン堆積物9試料に関して本手法用いて長速度の推定を行ったところ、2.3〜5.64mm/100万年という値を得た。 特に大型の試料を数mm単位に分割し、通常の放射線測定に比較し細かくデータを得ることが可能であることを利用して、成長速度が変化した部位の特定が精度よく決定できた。 このデータと化学組成データ比較することにより過去海洋環境やマンガン堆積物の生成過程についてさらなる情報が得られると考えられる。 さらに海底ではなくマルチプルコアによって偶然採取された海底土中のマンガン堆積物も測定中である。 α線測定によるトリウム232測定データはに関してはまだ発表を行っていないが他のデータについては日本地球化学会や加速器質量分析国際シンポジウム、論文等で公表した。 また他のグループの測定データも含めて現在マンガン堆積物のデータベースを作成中である。 今後はさらに試料を増やしデータを蓄積し、生成過程や過去海洋環境について検討する予定である。
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