• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

自己完結型不斉環元反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09740481
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関東京理科大学

研究代表者

柴田 高範  東京理科大学, 理学部, 助手 (80265735)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード不斉環元 / 自己増殖的反応 / アミノアルコール / アミノケトン / 自己複製 / ヒドリド還元 / 不斉還元 / 自己増殖的不斉反応 / β-アミノアルコール / α-アミノケトン / 水素化アルミニウムリチウム
研究概要

私は用いる不斉配位子と得られる生成物の構造、ならびに絶対配置が同一である自己完結型不斉反応の開発を行った。従来型不斉反応、すなわち用いる不斉配位子と生成物とが全く異なる構造を有する不斉反応と比べ、自己完結型不斉反応は、1)反応後両者を分離精製する必要がない、2)得られた生成物を次の反応で不斉配位子として用いる連続反応が可能である、などの利点を持つ。
平成9、10年度の研究により、上記自己完結型不斉反応をα-アミノケトンの不斉還元反応において実現した。すなわち、不斉配位子としてβ-アミノアルコール、還元剤として水素化アルミニウムリチウム、補助配位子としてN-エチルアニリンを用い、対応するα-アミノケトンの不斉還元反応を行ったところ、用いた不斉配位子と同一な構造、絶対配置を有するβ-アミノアルコールが高不斉収率で得られた。
さらに平成10年度において、触媒的自己完結型不斉還元反応の開発を目指し研究を進めた。従来型触媒的不斉還元反応として、基質に対し触媒量の不斉配位子を用いるケトン、あるいはケトイミンのボラン還元反応が知られている。そこで予備的実験として等量のアミノアルコールを不斉配位子として対応するα-アミノケトン、ケトイミンの自己完結型不斉還元反応をボラン錯体を還元剤として用い行った。その結果、ボラン還元反応においても自己完結型不斉還元反応は達成されるが、上記したアルミニウムヒドリドを用いる場合と比べ一般に不斉収率が低い結果を与えた。例えば、窒素上に嵩高い2級アルキル基であるジフェニルメチル基を持つアミノアルコールを不斉配位子とするケトイミンの不斉還元反応で、不斉配位子と同一の絶対配置を持つアミノアルコールが得られたが、その不斉収率は最高11%e.e.であり、さらなる検討を要するを言える。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 〓合憲三: "不斉触媒から不斉自己触媒へ" TCIメール. 102・4. 2-11 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 柴田高範: "Asymmetric Self-replicational Chirsl 1,2-Amino Alcohol by Highly Enantioselective Autoinductive Reductior" Angew.Chen.,Int.Ed.Engl.36. 2458-2460 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi