研究課題/領域番号 |
09740482
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
椎名 勇 東京理科大学, 総合研究所, 講師 (40246690)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 抗癌剤 / タキソール / 全合成 / L-セリン / D-パントラクトン / アルドール反応 / 8員環状化合物 / タキソ-ル / バッカチンIII / タキサン系化合物 / 不斉全合成 |
研究概要 |
筆者らの研究室では従来の合成法とは全く異なる合成戦略によりタキソールの不斉全合成を最近達成した。本研究ではここで明らかにしたタキソール全合成法における全反応工程(約60工程)の短縮および全収率の向上を目的として検討を行った。 これまでの全合成では天然アミノ酸であるL-セリンを出発原料として鍵化合物である光学活性な8員環状化合物を合成していたが、より大規模な合成に適した出発原料として安価に得られるD-パントラクトンを用いる8員環状化合物の大量供給法を確立した。この際、8員環状化合物の前駆体であるポリオキシ鎖状化合物を立体選択的に合成することも求められたが、ここではこれまでに我々が見い出しているアルドール反応に用いる求核剤の探索を行い、従来法に比べてさらに高収率かつ高いジアステレオ選択性で対応する鎖状ポリオキシ化合物を得ることができた。さらに、ここで得られた鎖状ポリオキシ化合物のエステル部位に直接二炭素求核剤を作用させることにより、一段階でα-ハロケトンを得る新しい方法を見い出した。また、8員環部閉環反応については、これまでヨウ化サマリウム(II)を用いるα-ブロモケトアルデヒドの分子内アルドール反応を利用して目的を達成してきたが、ここでは他の方法としてアンモニウムエノラートを用いる分子内アルドール型反応も併せて検討し、効率良く光学活性な8員環状化合物を供給することのできる手法を確立することができた。ここで得られた8員環状化合物を出発原料として用いることにより、タキソールおよびその類縁体を効率的に不斉合成することが可能となった。
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