研究課題/領域番号 |
09740608
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関本 弘之 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (20281652)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ミカヅキモ / 有性生殖 / 性フェロモン / 性分化 / 有性的細胞分裂 |
研究概要 |
本年度は有性的細胞分裂を誘起する物質について遺伝子の単離を行った。 昨年度の決定した本物質のアミノ酸配列をもとにして、対応するオリゴヌクレオチドを合成した。一方、接合を行わせたミカヅキモ細胞よりRNAを単離し、常法に基づきcDNAを合成した。これらを用いて、RACE-PCR法により本物質をコードする全長のcDNAを単離することに成功した。 得られた全長cDNAは906bpの長さであり、630bpのタンパク質推定コード領域を含んでいた。推定タンパク質のN末端には26アミノ酸で構成されるシグナル配列と思われる疎水性の高い領域が存在し、それに続いて、精製標品のN末端と一致する配列までに33アミノ酸の機能未知の中間配列が存在していた。培地中に分泌されるポリペプチド部分は150アミノ酸で構成される16,723Daの分子であり、アスパラギン結合型糖鎖の付加シグナルも見出された。得られたDNA配列およびアミノ酸配列を元に、データベース上で相同性検索を行ったが、既知の遺伝子、タンパク質との有意な相同性は見られなかった。しかしながら、別種のミカヅキモC.pslcから単離された性フェロモン(PR-IP Inducer)との間にアミノ酸レベルで49.4%の高い相同性が見られた。
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