研究課題/領域番号 |
09740615
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物形態・構造
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
藤江 誠 広島大学, 工学部, 助手 (20274110)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | レンゲソウ / 根粒 / 細胞内共生 / マメ科植物 / 窒素固定 / 細胞壁 / nodulin |
研究概要 |
1. 根粒特異的プロテアーゼの解析 f32は、我々がレンゲソウより取得した根粒特異的遺伝子で、プロテアーゼをコードしている。f32タンパクは、根粒内の老化した細胞で発現し、不用になった細胞成分を分解・転流し、再利用するために機能すると考えている。この仮説を検証するために、根粒形成・分化過程におけるf32の発現をノーザン法で検討した。根粒菌感染直後はほとんど発現していないが、菌感染後、14日以降で発現が強くなり、30日以降の成熟・老化した根粒で最も強く発現した。また、in situハイブリダイゼーションで発現を調べたところ、根粒先端の感染直後の細胞ではシグナルは弱かった。しかし、根粒基部の老化した細胞では強いシグナルが認められた。根粒内にあっても、菌が未感染の細胞では有意なシグナルは得られなかった。これらの結果は、f32が老化した細胞において機能するという仮説を支持している。 2. シロイヌナズナよりのダイナミン様遺伝子AS-1の取得 AS-1は、レンゲソウ根粒より取得した遺伝子で、ダイナミンに高い相同性を持ち、根粒中での膜輸送への関与等が考えられる。機能解析にむけ、cDNAライブラリー及びゲノムDNAよりAS-1遺伝子の全長の取得を試みたが、困難であったため、シロイヌナズナよりAS-1ホモログを取得した。シロイヌナズナのゲノムDNAよりのインバースPCR、及びRT-PCR法を用いて、シロイヌナズナAS-1遺伝子のうち約2.5kbpの配列を決定した。シロイヌナズナとレンゲのAS-1は、相同性がアミノ酸レベルで80%以上と非常に高く、また、ダイナミンに特徴的なGTP結合配列およびPH領域を含んでいた。AS-1は膜構造と作用して働く、GTPaseであることを示している。
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