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ジャイロ機構による球面振子の振動と姿勢の制御

研究課題

研究課題/領域番号 09750259
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機械力学・制御
研究機関京都大学

研究代表者

西原 修  京都大学, 情報学研究科, 助教授 (00218182)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード球面振子 / 振動制御 / 制振装置 / ジャイロ機構 / スピルオーバ / ジンバル / ロータ / CMG
研究概要

本研究課題では,タンクの内壁面を撮影するビデオカメラなど,鋼索で吊り下げられた物体の球面振子としての.揺れを抑制する制振装置について,ジャイロ機構の応用としての観点から検討してきた.ローリングとピッチングを抑制しようとするなら,最低限で2基の単一ジンバル機構が必要である.これを4基として,2基を対として動作させるなら,スピルオーバの問題は生じない.そこで,本研究では,2基とするとき,平衡状態でのロータの回転軸が水平(横置き)と垂直(縦置き)の場合について,理論解析と数値シミュレーションにより調べた.全般に,横置きとすると,ジャイロモーメントとしてのスピルオーバはローリング,ピッチングの何れかの軸まわりでしか生じないから,慣性モーメントの小さいヨー軸への影響を低減させることができる.しかし,受動形ジャイロ制振機構としての最適調整を反映して,ジンバルは制振対象の振子とばね,ダンパで結合されており,横置きの場合は,ジンバルの回転によりヨー軸まわりのトルクが伝達される.従って,横置きの場合についても,縦置きよりわずかではあるが,振子にヨー軸まわりの自転が生じる.これらの性質は,昨年度のジャイロ機構に合わせて新たに剛体振子を製作し,ステップ応答実験により確認した.本年度は,この他,ヨー軸まわりの姿勢制御を実現する能動的なジャイロ機構(コントロールモーメントジャイロ)について検討した.このような能動機構を付加すると,ロール,ピッチ抑制に伴う受動形機構からのヨー軸まわりのスピルオーバトルクを相殺して,ヨー角変動を抑制できる.ヨーイングの制御は撮影などの実用的な用途においても重要である.鋼索で吊り下げられた物体は,製作した実験装置のようなユニバーサルジョイントで支持された剛体振子とは動的挙動が異なり,むしろ,二重振子としてモデル化すべきである,そこで,このような観点からも考察を加え,最適調整の方法と効果について調べた.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 東 泰一郎: "受動形ジャイロ機構による球面振子の制振" 日本機械学会関西支部第74期定時総会講演会論文集. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西原 修: "索道搬器の制振(動吸振器とジャイロ制振機構)" 日本機械学会 機械力学計測制御講演論文集(A). No.97-10. 150-153 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] O.Nishihara: "Design Optimization of Passive Gyroscopic Damper (Stabilty Degree Maxmization)" InternationalJournal of JSME Series C. 40・4. 643-651 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 西原 修: "受動形ジャイロ制振機構の最大振幅倍率最小化設計" 日本機械学会 講演論文集('97.11 関西支部第255回講演会). No.974-2. 53-54 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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