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姿勢制御系におけるスティフネス調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09750469
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関岩手大学

研究代表者

藤田 欣也  岩手大学, 工学部, 助教授 (30209051)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード生体工学 / 姿勢制御 / 直立姿勢 / 伸張反射 / スティフネス / 弾性計測
研究概要

人間は,力学的に不安定な直立姿勢を視覚や前庭覚などの情報に基づくフィードバック制御によって姿勢の安定化を行っているが,姿勢の安定性を左右する要素には,収縮レベルに比例して増加する筋の粘弾性と,外力によって関節を受動的に動作させたときに生じる伸張反射,が存在する。これら3者の間には,何らかの機能分担がおこなわれているものと考えられるが,従来は個別に計測することが不可能であったため,その調節機構は不明であった.
本研究では,われわれが開発した高速機械外乱発生装置を用いて,姿勢制御中の足関節にステップ状の回転外乱を加え,そのときの反力と足関節角度を計測し,その経時変化波形の伸張反射発生以前から,足関節粘弾性を,以降から伸張反射感度を,個別に推定するシステムを開発し,バイオメカニズム学会に論文投稿した.
粘弾性の計測に関する実験では,開眼,閉眼なと視覚条件を変えて健常者実験を行ったところ,頭部搭載型ディスプレイを用いて開眼で視覚刺激を与えたときには,姿勢情報が得られない閉眼と同等の条件であるにもかかわらず,閉眼よりも姿勢安定性が高いことが確認され,日本ME学会に論文投稿した.
また,立位中の粘弾性と伸張反射の計測は,本研究が最初に成功例である.実験結果からは,両脚立位では伸張反射の寄与率が高く,片脚立位では粘弾性の寄与率が高くなること,また両者の総和としての周波数特性が,相補的変化によって,ほぼ一定に保たれていること,などが明らかになり,計測自動制御学会に論文投稿した.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐藤,藤田: "足関節粘弾性の直立姿勢維持における機能分担" バイオメカニズム. 14. 49-58 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田,佐藤: "HMDを用いた視覚刺激が立位姿勢安定性と足関節スティフネスにおよぼす影響" 医用電子と生体工学. 37・2(掲載予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤,藤田: "直立姿勢維持における足関節粘弾性と伸張反射の機能分担" 計測自動制御学会論文集. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤, 藤田: "足関節粘弾性の直立姿勢維持における機能分担" バイオメカニズム. 14(掲載予定). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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