研究課題/領域番号 |
09750492
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 名古屋大学 (1998) 豊橋技術科学大学 (1997) |
研究代表者 |
橋爪 進 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (60242913)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 条件 / 事象ネット / 離散事象システム / 階層設計 / 半言語 / ペトリネット / ネットの構成 / シーケンス制御系 |
研究概要 |
本研究では、離散事象システムの階層設計手法を開発するために、平成9年度にまず設計仕様を記述するいくつかの記述法を提案した。一つは半言語(事象の発生順序を表す形式的な言語)を頂点とする一つのグラフであり、これによって仕様を階層的に記述することができる。もう一つは半言語の集合上に逐次結合や並列結合などを表すいくつかの演算を定め、それらを用いて仕様を記述するものである。これによって仕様をいくつかのモジュールに分解して記述することができる。また、これらの記述法によって記述された仕様を満たすシステムの条件/事象ネットモデル(ペトリネットの一つのサブクラス)を構成する方法を示した。 平成10年度は、これらの結果を実システムの設計に適用するために、実システムとしてシーケンス制御系を取りあげ、次のことを行った。 1. シーケンス制御系を次のような手順で設計することを提案した。まず、平成9年度の結果を用いて、シーケンス制御系の動作仕様を記述し、その仕様を満たす条件/事象ネットを構成する。次に、構成した条件/事象ネットのコントローラ部分を取り出し、それに時間情報、条件情報、接点情報などを追加し、コントローラを実現する。 2. シーケンス制御系設計支援ツールをコンピュータ上に構築した。これは、コントローラ部分を表す条件/事象ネットと時間、条件、接点に関する情報を入力すると、プラントの実際のコントローラとして運用できるものであり、プラントの状態や履歴データを出力する機能を備えている。そして、このツールを用いて、現有設備のミニ選別搬送装置(ユニー社製)、組み換え自在型パイロットプラント(東洋エンジニアリング社製)の制御を試み、提案する設計法の妥当性を確認した。
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