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ヒトの運動戦略解明のための実時間運動計測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09750503
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

内山 孝憲  慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (50243324)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードヒト / 上肢 / 肘 / トルク / ヒジ
研究概要

ヒトの運動戦略を解明することを目指して,予備実験として2次元平面内の運動に限定して,筋の活動度,関節のトルクおよび関節の伸展速度を計測実験を行ったところ,定位置制御時のみならず,等速度で肘関節を伸展する場合にも,関節角度-トルク関係には弾性が認められた.また,伸展速度が増大するとトルクが比例的に減少し,粘性を無視することができないことが分かった.またこの比例的な減少を,伸展速度が遅い場合にHillの式を拡張して適用することで説明できることが分かった.次に,筋の粘弾性の調節機構を探るために,指の筋を対象にして,収縮力を発生している筋を伸展するときに観測される張力(筋の弾性による張力)と,筋電図および収縮力の関係を調べた.正弦波的に収縮力を変化させているとき,筋電図が先に変化し,次に伸展によって発生する張力が変化した.収縮力がもっとも遅れて変化した.このことは,運動時には,筋の粘弾性が単に収縮力に比例するものではないことを示している.また,ヒトが運動を行う際には,中枢からの指令は,脊髄のα運動神経を介して,筋線維へ伝えられ,筋の粘弾性を筋の収縮力に先駆けて調節することを示唆している.今後,運動時の弾性の調節機構を調べ,開発したシステムによって3次元の動作時の筋の弾性および収縮力の調節機構を明らかにする予定である.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 内山 孝憲: "ヒト肘関節伸筋の筋活動度-角度-等天性トルク関係と-負荷トルク-速度関係" バイオメカニズム14. 27-37 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 内山 孝憲: "等尺性収縮の過渡状態における筋の粘弾性の調節" 医用電子と生体工学. 予定. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takanori Uchiyama: "Static torque-angle relation of human elbaujoint estimated with artificial neural network technique" Journal of Biomechanics. 31・6. 545-554 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 内山 孝憲: "ヒト肘関節伸筋の筋活動度-角度-等尺性トルク関係と-負荷トルク-速度関係" バイオメカニズム14. (予定). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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