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高流動コンクリートの微細構造と耐久性能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09750541
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 土木材料・力学一般
研究機関京都大学

研究代表者

小林 孝一  京都大学, 工学研究科, 助手 (20283624)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード石灰石微粉末 / 高炉スラブ微粉末 / 高流動コンクリート / 塩害 / 鉄筋腐食 / 自然電位 / 分極抵抗 / 高炉スラグ微粉末
研究概要

石灰石微粉末を用いた高流動コンクリート,あるいは高炉スラグ微粉末を用いた高流動コンクリートの細孔構造,塩分浸透量の測定を行い,その両者の関係を検討した.その結果,どちらの高流動コンクリートも従来の普通コンクリートと比較して,その程度は異なるものの,細孔構造が緻密であり,遮塩性に優れているという結果が得られた.ただし石灰石微粉末を用いた高流動コンクリートは普通コンクリートと同様細孔量と塩分浸透の拡散係数の間には線形関係が認められたが,高炉スラグ微粉末を用いた高流動コンクリートの場合には,細孔量だけではなく他の要因も塩分浸透性を大きく左右すると考えられる.
その場合,石灰石微粉末を用いた高流動コンクリートの場合には遮塩性の向上にともない,鉄筋防食性能も若干向上した.それに対し,高炉スラグ微粉末を用いた高流動コンクリートの場合には,中性化と塩害が複合して作用した場合には,激しい鉄筋腐食が生じたため,環境条件を考慮したうえでそれぞれの材料を適切に選定する必要がある.
また,鉄筋腐食を非破壊的に判定する電気化学的手法は,高炉スラグ微粉末を用いた場合には従来の普通コンクリートと異なる判定結果が得られる危険性があることが明らかになった.
さらに高流動コンクリートによる塩害補修を想定したモデル供試体を用いて,マクロセル腐食に関する検討を行った結果,高流動コンクリートは優れた防食性を有し,補修・補強用材料に適しているという結果が得られた.ただし,その場合にも既存部材の塩分を含む部分をすべて除去しないと,かえってマクロセル腐食により再劣化が促進される場合もある.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 渡辺佳彦: "塩害により劣化したRC部材の高流動コンクリートによる補修" コンクリート工学年次論文報告集. 20・1. 383-388 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 中村士郎: "高炉スラブ微粉末を用いたコンクリート中の鉄筋腐食に関する電気化学的検討" コンクリート工学年次論文報告集. 20・1. 305-310 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 小林孝一: "石灰石微粉末または高炉スラブ微粉末を用いた高流動コンクリートにおける塩分浸透と鉄筋腐食" 土木学会論文集. No.613/V-42. 175-187 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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