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底生生物が底質環境形成に果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 09750639
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 土木環境システム
研究機関島根大学

研究代表者

秋葉 道宏  島根大学, 生物資源科学部, 講師 (00159336)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード底生生物 / 底泥 / 酸素消費 / 硫化物生成速度 / 汽水湖 / 水圏生態系
研究概要

1. 汽水湖中海・本庄工区の底質環境と底生生物の分布
底生生物の生息環境と水質・底質等各種環境要因との関連を明らかにするため,汽水湖中海・本庄工区(1500ha)の底質環境(泥分率,全有機物量,全硫化物量)と底生生物群集(種や湿重量)について検討した.調査地点は,土砂散布地St.1とSt.3,本来の湖底のSt.2とSt.4,排水溝のst.5,本庄工区外のSt.6である.採泥にはエクマンバージ型採泥器(採泥面積0.04m^2)を用いた.その結果,底泥の泥分率,強熱減量や底層水の溶存酸素濃度等の底質環境は調査地点で大きく異なり,底生生物の種や湿重量は泥分率,全有機物量,全硫化物量の増大に伴い減少する傾向がみられた.
2. 底生生物の生理耐性に及ぼす各種環境要因の影響
底生生物の生理耐性に及ぼす水温,塩分濃度,溶存酸素濃度の影響について検討した.供試生物は,イトゴカイ科Capitella sp.とスピオ科Prionosjo Japonica(P.Japonca)である.実験装置は容量0.5リットルの反応槽を用いた.反応層内には底泥をSS濃度で150mg/lになるように調整し,人工海水0.4リットルを供給した後,供試生物を20固体(25,000ind./m^2)投入し,5日間,無給餌で飼育した.供試生物の生死の判別方法は,実体顕微鏡により剛毛及び体節の収縮運動の有無を観察することにより行なった.その結果,塩分濃度に対する耐忍性は,Capitella sp.では,15‰以下で生存率が10%程度となったが,P.Japonicaでは,5〜20%oの範囲で100%,30‰で90%となった.水温,DO濃度に対する耐忍性は,Capitella sp.,P.Japonica共に水温が40℃以上,DO濃度が1mg/l以下で生存率が10%程度となった.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 秋葉道宏: "中海・本庄工区の底層環境と底生生物との関係" 水処理生物学会誌. 別巻・18号. 21 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 秋葉道宏: "人工的に改変された中海・本庄工区の底層環境と底生生物の分析" 第33回日本水環境学会年会講演集. 85 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 秋葉 道宏: "有機汚濁化した底泥の硫化物生成速度に及ぼす底生動物の影響" 水処理生物学会誌. 17. 60 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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