研究課題/領域番号 |
09750717
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
溝口 正人 名古屋市立大学, 芸術工学部, 助教授 (20262876)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 儀礼 / 礼制 / 平安時代 / 鎌倉時代 / 漢族 / 住まい / 日本 / 中国 / 内裏 |
研究概要 |
1) 漢族の住まいにおける儀礼と空間構造の分析 前年度行った日中の儀礼空間の歴史的変遷と特質の考察をうけて、前半では特に漢族の住まいについて、民俗データと文献史料の分析により、住まいの空間構造を考察した。特に戦前の農村慣行調査や徽州文書などの文献史料の分析から近世中国の住まいに関する民俗学的データを整理し、特質を考察した。 2) 儀礼からみた日本・中国の住まいの空間構造についての比較分析 以上本年度の分析から得られた結果と前年度の結果をもとに、日本における中国の影響及び両国の住まいの空間的な特質についての比較考察を行った。ただし中国の民俗データは、いまだ安定したものではなく、時代層、地域層での差異をどのように位置づけるかが問題点として残った。なお前年度から引き続いて行ったわが国の古代中世貴族住宅の分析から、中国宮殿建築と共通する空間の多重構造についての知見が得られたので、この成果を発表論文「里内裏の裏築地について」(平成10年9月、1998年度日本建築学会大会学術講演梗概集(F-1)、p55〜56)として発表した。平安時代末期から室町時代までの里内裏6例に確認されるみられる裏築地という施設に着目し、裏築地の造営意図は、大内裏にみられる重郭構造の再現といえるような、隣接敷地からの区画にあったと考えることができるとした。
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