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化学気相浸透法によるセラミックス傾斜機能材の製造とプロセスモデリング

研究課題

研究課題/領域番号 09750837
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 反応・分離工学
研究機関京都大学

研究代表者

河瀬 元明  京都大学, 工学研究科, 助手 (60231271)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード傾斜機能材 / C / Cコンポジット / 熱分解炭素 / 炭化珪素 / 液相含浸法 / 化学気相浸透法 / CVI / CVD / セラミックス複合材
研究概要

本研究では、炭化珪素/炭素傾斜機能材(FGM)の母材部分と表面層を連続して気相合成することにより、組織の連続化をはかり、耐剥離性を向上させることを目指した。本年度の主な成果は以下の通りである。
1. 化学気相成長法による炭化珪素ならびに炭素の共成長の速度解析 炭素原料として,プロパン,エチレン,ベンゼン,m-キシレンを用いて,熱分解炭素の成膜実験を行なった。また,これらの原料とジメチルジクロロシランを同時にCVD装置に供給して珪素含有炭素膜の成膜実験を行った。各原料について,成膜反応速度定数を求めたところ,炭素の単独成膜ではベンゼンからの成膜反応が最も速いことが明らかとなった。また,プロパンで認められた,ジメチルジクロロシラン添加による成膜の促進効果がベンゼンの場合には観察されないことがわかった。
2. 繊維強化傾斜機能材の特性評価 温度勾配化学気相浸透法(CVI法)による傾斜機能材製造実験を行った。炭素繊維織物プリフォームを直接CVD反応により高密度化するには長時間を要することが明らかとなったため,フェノール樹脂を炭素繊維織物プリフォームに含浸,炭化し,予め高密度化してからCVIを行なうことにより,製造時間を短縮した。含浸の際に微細な細孔構造を残しておき,この細孔部分への炭素CVIと表面の組成傾斜層ならびに炭化珪素層のCVDとを一貫して行なうことにより,耐剥離性に優れたFGMを合成することに成功した。
3. FGM製造プロセスの反応工学的モデリングと数値シミュレーション FGMで最も重要な組成傾斜層の製造プロセスについて,原料組成と得られる膜組成ならびに膜成長速度の関係を定式化し,共成膜の数値シミュレーションを行なった。計算結果は実験で得られた膜中の組成分布を良好に再現することができ,任意の組成分布をもつ傾斜層を作製するための原料組成の経時プロファイルを決定することが可能になった。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Kawase,T.Tago,M.Kurosawa,H.Utsumi and K.Hashimoto: "Production of a Functionally Gradient Material by Chemical Vapor Infiltration" Proceeding sof the 15th International Symposium on Chemical Reaction Engineering Newport Beach,Sept.,1998. 143-144 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kawase,T.Tago,M.Kurosawa,H.Utsumi and K.Hashimoto: "Chemical Vapor Infiltration and Deposition to Produce a Silicon Carbide-Carbon Functionally Gradient Material" Chemical Engineering Science. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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